落ちた人の再受験

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面接で1回落ちた人は再受験でも不利になる

例えば、1年前に広島市を受験して落ちた人の場合、今年度、再度チャレンジすることはできるのでしょうか。また、現実的に合格するようなことはできるのでしょうか。

私が合格した市役所では、試験の申込書に、過去の受験暦を記入する欄がありました。ということは、過去に落ちた人は不利になるのでは・・・という心配をしました。私自身、2回目の受験でしたので(笑)。

しかし、結論としては、再受験できますし、再受験でも合格もできました。民間企業では、再チャレンジで合格することはあり得ませんので、大きな違いです。

民間会社で、就職浪人して翌年応募しても決して採用されません。

ただし、公務員試験でも、面接試験で不合格になった人は、市役所側から見ても心象が悪くなっていますので、再受験では不利になると思います。

面接官は受験者の論文やプロフィールを全員分読み込んでいますので、昨年の受験者を結構覚えているものです。私も前職時代、結構覚えているものでした。

そういう人が再受験で再び面接試験に来た場合、落ちた人フィルターが掛かってやや不利になってしまいます。

筆記試験で1回落ちた人は再受験しても悪影響はない

一方、筆記試験で落ちた人は、全く支障ありません。もし、再受験の際の面接で突っ込まれたなら、「昨年は準備不足で、筆記試験で落ちましたが、今年は十分に勉強してきました。」と言えばよいのです。

私はそう言って、2年目のチャレンジで合格しました。私のほかにも、数年目のチャレンジでやっと合格したという人もいましたので、特段、心配する必要はないかと思います。

転職うさぎ
再受験なのですが大丈夫ですか?
面接官かめ
今の自分をアピールすれば大丈夫です

私の場合、前の会社での仕事が忙しくて、なかなか勉強したり情報収集したりする時間が取れませんでした。その結果、1年目の受験では失敗しました。

参考記事

試験の3箇月前から始めて50時間程度の勉強をすれば合格レベルには到達できます。
・ いつから試験対策をするのか

このこと自体は、私自身の資質の問題ではないと思いましたので、正直に話したのがよかったのだと思います。

サラリーマンをしていますと、年によって業務の繁忙期に当たることもあります。その状態では、転職活動をするのは厳しいと思います。

その仕事をやり終えて、その経験を売りにして転職するのがよい選択だと思います。

年齢が原因で落ちた人は厳しい

近年、多くの市役所で、上級試験や中級試験とは別に、民間経験者試験が実施されています。市町村ごとに要件は異なりますが、概ね「民間会社に5年以上勤務した者」を対象とした試験です。

これは30歳以上で、民間の経験・知識を持つ人を市役所に採用しようという趣旨です。就職氷河期で、不遇な就職活動を余儀なくされた世代の救済措置という意味合いもあるのかもしれません。

転職うさぎ
オレ、実は35歳なんだ
面接官かめ
30代は全く不利になりませんよ

年齢制限については、転職の場合、無制限にすることを労働基準監督署が民間会社に指導しています。これに合わせて、市役所の公務員試験でも無制限としている(あるいは定年退職直前の59歳まで)としている場合が多く見受けられます。

役人が模範を示さないといけませんからね(笑)。

しかし、実際には、私の同期もそうでしたが、30歳代の前半の人が多く合格しています。40代・50代では落ちる人が多く、合格者は少なく厳しいのが現実です。

市役所によって異なりますが、多くは、係員(いわゆる平社員)からの再出発になります。市役所の係長というのは、一般的に早い人で35歳くらいで昇任します。

つまり、その年齢よりも若い人の方が、本人のキャリアプランにとって有益で、市役所で数年職務に当たってから昇任の年齢に差し掛かれます。

また、市役所側から見ても、50歳の職員が係員で入庁してきても、上司である係長にとっては扱いづいらいことこのうえないのです(笑)。

50代で合格する方は、地元の一流企業で部長を務めていた人など、人脈やスキルをフルに活かせる人だけです。40歳・50歳という年齢は落ちる大きな原因になってしまいます。その場合、再受験しても厳しいです。

また、給与は大卒の初任給から再出発ということはありません。民間企業での経験を換算して上乗せしてくれます。

参考記事

30代、40代での転職は家族やお金がネックになります。20代後半で転職できると最高です。
・ 20代の転職が有利な理由

女性という原因で落ちた人は厳しい

30歳代の前半での転職は、男性が圧倒的に有利です。地方公務員への転職でも同様です。

女性は、結婚・出産の時期と重なり、あるいはそれを控えた時期であり、転職後、いきなり3年間の育児休業を取得することになってしまうなど、市役所の人事担当側から見れば採用しにくいのです。そんなことがあれば、責任問題になってしまいます。

決して、女性差別をしているわけではありませんが、現実問題として、キャリアウーマンにとって育児休業と子育ては避けては語れません。転職してすぐに育児休業を取られるリスクは大きすぎます。

転職うさぎ
私、実は女なの
面接官かめ
リアルなアホなんですか?

前の会社でもそうでしたが、私の私見では、女性は権利意識が強く、公務員に転職後もバリバリ働くということは少ないと思います。

特に、地方公務員では、出産休暇、育児休業という充実した制度の利用をしやすく、仕事が嫌で子育てに逃げてしまう女性が多いです。

女性の転職志望者にとっては、魅力的なおいしい話です。しかし、逆にこれが女性が不利になる理由なのです。やはり、再受験しても厳しいです。



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