縁故採用


試験採用での縁故採用

コネ採用ともいいます。コネクション採用の略称です。

私が転職した市役所は、人事委員会を置いている政令指定都市です。同期や後輩の話を聞いても縁故採用の話は噂も出てきません。

前の会社での経験上、実際にあれば、噂くらいは立つものです。人事委員会を置いているくらいの大規模な市役所では、さすがに、裏ルートのコネ採用はできないものなのだと思います。

しかし、地方の小規模な市役所では、あると思います。市議会議員のコネや、有力な国会議員、同和団体のコネだと思います。

現時点で、このくらいの強力なコネがなければ、そもそも裏ルートを目指すのは無理だと思います。

私が経験した縁故採用の被害については、別のページにいきさつを記載しています。何の参考にもなりませんが、私の憂さ晴らしを兼ねて、掲載しています。

選考採用での縁故採用

私の市役所では、技能労務職員の採用もあります。学校の用務員や下水処理場の現場の作業員のことです。

技能労務職員については、どこの市役所も自然減を目指していますので、採用人数は少ないですが、存続しています。

採用形態は別で、選考採用というもので、試験を実施しないものです。手作業の作業効率の測定と面接だけで採用しています。

聞こえてくる話では、この採用では、未だに半分くらいの方がコネ採用みたいです。利権団体の圧力と、素性の知れた人間を採用したいという採用側の思惑が一致するのでしょう。

同じ年度に入庁していても、技労の職員とは同期としての付き合いはありませんので、詳細は不明です。

まあ、大卒の方でしたら、技労を目指す方はほぼいないと思いますので、参考にはならないと思います。

民間会社での縁故採用

一方、私の前の会社では、採用者の25%くらいが縁故採用でした。40人の採用枠で、10人くらいです。

民間会社はコネがものをいう世界ですので、コネ採用は公務員よりも多いです。誤解されがちなのですが、社長や専務の息子を採用するという縁故採用ではありません。

一部上場企業では、会社は株主のものであり、役員の私物ではありませんので、そんなことはできませんし、しても会社になんのメリットもありません。

縁故採用する学生は、取引先の重役の息子や娘です。

企業活動では、素材・原材料を購入したり、1次加工品を販売したり、流通企業に卸したりと企業間の商売が多くあります。

どこの会社と取引するかは、単純な価格とサービスの質だけではなく、これまでの付き合い株式の持合い具合も大きく重視されます。

創業100年に迫る伝統ある会社では後者を重視する傾向が強いです。そこで、取引先の重役の御子息を従業員として迎え入れ、関係を強化する作戦です。

ぼんくら息子で仕事が一切できないような学生であっても採用してあげて、年間500万円くらいの給料で恩を売って、年間何億円もの商談を維持する作戦です。

優良企業に採用されるには、なにか光るものが必要です。頭がすごく切れるとか、人当たりがすごいいいとかも才能ですが、親が偉いというのも生まれ持った才能なのだと思います。

正直、縁故採用を狙えるくらいのいいとこの家の出なら、公務員よりも民間会社を狙った方が簡単だと思います。人生、公平なことなんてありません。

縁故採用の経験談(被害)

小規模市役所の中途採用にエントリーしたときの経験談です。首都圏の市町村ではありません。地方都市です。

縁故採用(コネ採用)のせいで、時間とお金をムダにされた経験があります。コネが重要だったということでしょうが、ホントにばかばかしい経験でした。

採用予定人数は若干名で、申込用紙の提出は「持参のみ」でした。いろいろな市町村について調べていましたが、普通は郵送可ですので、珍しい制限でした。私は、会社を午後から半休を取って休み、新幹線で地元近くまで帰って、提出するはめになりました。

受付時間は夕方5時までで、私が到着したのが4時40分くらい。前の人の申し込みが終わるのを待って、私の申し込みも受理してもらいました。このとき、5時になっていて、私が最後の申し込み者でした。

筆記試験の日、受験者数は50人くらいで極めて少ない規模でした。民間経験者採用にも関わらず、平日に持参することが要件でしたので、当然と言えば当然です。

私が最後の申し込みでしたので、受験番号も最後かと思いきや、後ろにもう1人、最後の1人の男性がいました。

このときは、単に事務処理の過程で発番に入り繰りがあったのだと思っていたのですが、この最後の1人の男性が、のちに唯一の最終合格者になりました。

筆記試験に合格し、次の試験は集団討論です。ここに進んだのは8人のみで、1グループで討論しました。私の見立てでは、私、切れ者の男性、受付風の女性がトップ3で、最終面接に進むかと思いました。

最後の1人の男性は、40分の討論の中で発言をしたのは1回だけで、しかも、クリティカルな意見ではなく、言っても言わなくていいような内容の意見でした。

私は集団討論に合格し、最終面接に呼ばれました。残ったのは4人で、私、切れ者の男性、受付風の女性、最後の1人の男性でした。

なんで、最後の1人の男性が残っているのか不思議でしたが、このときは、「ライバルになりえない人なのでラッキー。実質3人の勝負か。」と思っていました。

最終面接は個別面接でしたので、他の人の内容は分かりません。結果、合格したのは1名だけで、最後の1人の男性が合格しました。

凡人以下

40分間も一緒に討論すれば、切れ者なのか凡人以下なのかだいたい分かりますが、最後の1人の男性は凡人以下でした。

この凡人以下を採用するために、その市役所で民間経験者採用試験を実施したのです。50人の応募者を集めて、結果、この茶番かと絶句しました。

私が不合格になったことよりも、時間とお金をムダにされた怒りが収まりませんでした。コネ採用をするならひっそりとしてもらいたいものです。

私も、既に別の市役所に採用された身ですので、どこの市役所だったかは、今さら、公表するつもりはありません。

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