市役所に転職するデメリット

ブラック企業はすぐ辞めるべき

もう民間企業には戻れない

市役所に転職することのメリットばかり解説してきましたが、ここでは反対にデメリットについて説明していきます。

私自身は転職したい思いで突っ走っていきました。デメリットも何も、今の会社で一生転勤人生を送る方が恐怖でした(笑)。

デメリットとしてお金のことや仕事内容など、いろいろとありますが、最も大きな障壁は、一旦、公務員に転職したら二度と民間企業には戻れないことです。

転職うさぎ
え!?民間会社には戻れなくなるの?
面接官かめ
公務員から民間へは無理です

確かに公務員を中途退職する職員はいます。しかし、転職先はほぼ別の公務員か団体職員です。公務員を辞めるような人間を世の中の人は色眼鏡で見ますので、まともな民間会社に再度転職することはできなくなります。

私はこの覚悟ができていましたので、特段躊躇することはありませんでした。

参考記事

もし公務員の職場が嫌になって転職しようとしても、公務員にしか転職できません。
・ 公務員を辞めて転職できるか

市役所では給料が下って退職金も減る

次に個別具体的なデメリットを見ていきましょう。まず、給料が下ります。公務員の給料は春闘で決まるわけではありません。民間企業のように会社の業績が良ければガンガン給料を上げるという仕組みではないのです。

市役所の場合、その市内に存在している会社の給料の平均値になります。市内には多数の会社がありますが、人事委員会事務局がくまなく調査をします。その中には中小企業や零細企業も含まれますので、今まで大手企業に勤務していた人にとっては、確実に給料が下ってしまいます。

また、公務員の給料体系は年功序列です。頑張って仕事で結果を出したとしても、自分だけ給料が増えることはありません。

今までの生活水準が高いような人は、なかなか今までの生活を変えられないものです。市役所の給料で今後の生活をやっていけるかどうか、今一度確認が必要です。

転職うさぎ
給料のことも考えないといけないのか
面接官かめ
当たり前です!

さらに、将来的な話にはなりますが、退職金も減ってしまいます。日本という国は年功序列で終身雇用が染み付いた国です。会社の給料や退職金もその前提で組み立てられています。

公務員であっても民間の会社であっても、勤続年数が長いほど加速度的に退職金が増えていきます。逆に勤続10年未満ではほとんどもらえません。

トータルで40年間の仕事人生だとして、1つの会社で40年間勤務した場合、公務員や大企業の水準で計算しますと、退職金は2500万円~3000万円です。

これが、10年と30年という具合に2つの会社で勤務した場合、退職金はかなり少なくなってしまいます。自己都合で退職した場合、普通の金額の半分程度に減らされることも一般的です。

まず10年勤務で200万円支給されて、次に30年勤務で1500万円~2000万円支給される程度です。トータルでは同じだけ働いているのですが、定年の際の退職手当に大きな影響があるのです。

参考記事

市役所の給料は、30歳で残業代込みで年収500万円を少し超える程度です。
・ 公務員の給料と年収

市役所で、したい仕事ができるわけではない

お金以外のデメリットもあります。市役所では多岐にわたる様々な仕事をしています。都市計画の立案から滞納者への取立てまで、幅が広いです。

人事異動のサイクルは短く3年~4年で次々に異動していきます。民間経験者試験で転職したとしても、今までの職務経験が活かせるわけではないのです。

民間会社への転職でしたら、今までの業務経験に関係のある職場に配属されると思います。その経験を買ったわけですから。

しかし、市役所では異動の1つ1つが転職したのと同じくらい、全く異なる仕事になります。配属時に今までの技能を活かすとする発想あまりありません。

運よく似た仕事の職場に配属されたとしても、3年後の異動では全く畑違いの分野に異動します。これは嫌がらせではなく、市役所の職員にスペシャリストは求められていないためです。何でも屋のゼネラリストを養成する必要があるためです。

今までの職務経験が活かせない覚悟が必要です。

参考記事

一番最初の配属先は、民間時代の会社のイメージで決められます。その次は全くの畑違いに異動します。
・ 中途採用の配属先

子どもの転校、妻の仕事の問題もある

市役所に転職する気があるなら、独身のうちにさっさとしてしまうことをおすすめします。結婚をしていますと、自分の都合だけでは決められなくなってしまいます。

ここでのデメリットは、自分のことではなく家族にとってもデメリットになります。

東京での生活を捨てて地元の市役所に転職する場合、転居を伴います。この場合、子どもを転校させる必要があります。子どもにとっては大きなデメリットです。

また、妻が正社員で働いている場合、仕事を辞めなければなりません。引っ越した先で希望どおりの正社員の仕事を見つけるのは大変です。

そもそもそんなに簡単に正社員の転職先を見つけることができるのなら、わざわざ勉強して公務員に転職する必要すらありませんから(笑)。

私は独身の時代には転職しましたので苦労はありませんでしたが、既婚者の同期の話を聞きますと、この家族の問題が最も大きなネックになっていたようです。

転職を嫌う世間の目が厳しい

私の親世代や中高年の世代には、転職=悪というイメージが少なからずあります。何も悪いことをしたわけではないのですが、1つの会社で一生働き続けることが美徳なのです。

転職うさぎ
転職ってまだ世間には認められていないの?
面接官かめ
中高年の人にとっては終身雇用が正義です

最後のデメリットとして、この世間体の悪さがあります。私は世間体には全く関心がありませんので、デメリットとは思っていませんでしたが、人によっては気にされるそうです。

特に東京の一流会社を辞めて田舎の市役所に転職するような場合、田舎の親戚から都落ちの目で見られることがあります。

しかし、いちいちそんなことを気にする必要はありませんので、自分の人生ですので、自分の信念で転職することが重要です。そういう意味では、デメリットでも何でもないような気もします。



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