出先機関の勤務実態

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市役所の出先機関はスマホ天国

出先機関である事務所では係員の仕事量が圧倒的に少なくて、まともに仕事ばっかりする職員なら、1日の仕事が毎日2~3時間で完了してしまう程度です。でも、ご心配なく。まともに仕事をしないのです(笑)。

参考記事

出先機関の有給休暇の取得率は限りなく100%に近いです。仕事がなさ過ぎますので。
・ 出先機関の年休取得

まず、スマホという現代機器の発明によって、手持ち無沙汰でも退屈することがなくなりました。業務時間の大半でスマホをいじっています。これを私は心の中でスマ放題と呼んでいました。

転職うさぎ
仕事中なのにスマホをいじれるの?
面接官かめ
仕事の量が少ないのでヒマなのです

係長の私が一番年下なので、注意や指導をできる雰囲気はありません。ほぼ放置です。

まあ、たまに公用車で一緒に外勤に出る機会のときに、「スマホいじりすぎとちゃいますか」とやんわりと指摘すると、「そうやな。分かった。」と返事だけはいいのですが、その効果は1日しか持ちません。

私も年上の職員、特に50歳代の目上の人に、何回も同じ指摘をするのも気が引けます。そして飽くまでこれは「指摘」であって、「注意」や「指導」ではないのです。

まともに注意をしてしまいますと、バカな人に「バカか」と言っているのと同じことなので、後で職場で揉めます。必ず揉めます。

そんなわけで、スマホの電池がすぐに切れます。マイ充電器は必須です。コンセントに常に刺さっていて、充電しながらネットし放題です。ゲームも、し放題です。大事なことなのでもう一度言います。スマ放題です。

業務用のパソコンにはブロック機能が付いていて、業務に関係のないような旅行サイトや遊びのサイトは自動で閲覧禁止になるようにしています。よくあるブロック機能です。

職員がパソコンで遊ばないように、色々対策を考えて、お金も掛けて、せっかくブロック機能を搭載したというのに、結局はスマ放題です。全く効果がありません。

正確に言うと、「パソコンで遊ばせない」という目標だけは達成していますので、公務員的には当初の目標を達成しているのかもしれません(笑)。

暇すぎて寝ている職員がいる

仕事がない状況の最たるものが「寝ている」という状況です。スマホで遊ぶ、おしゃべりをする、煙草を吸いに行って帰って来ないなど、色々と暇つぶしの方法を取っても万策尽きた状況があり、寝るという自体になります。

これはさすがに係長として声を掛けます。寝ると言うと、普通の人の常識では、椅子に座ってウトウトみたいな感じを想像するかと思います。

それが違うのです。デスクに突っ伏して、がっつり寝ているのです。高校生が授業中に寝ているあの状況です。あれが職場で発生しているのです。

とは言っても、寝ないでと注意したところで、起きていても仕事をするわけではないので、寝ていても起きていても、大勢に影響はないのです。

転職うさぎ
僕はせめて起きています!
面接官かめ
あんまり自慢にはなりませんね

どちらでも同じ結果なのですが、やはり公務員としては、寝るのはアウトですが、起きて仕事をしないのはセーフなのです(笑)。

結局は電話にも出ない

「事務所は市民応対の最前線だ!」と、事務所の係員はことあるごとに言っています。自分達こそ、最前線に立って、市役所を支えていると言っているのです。

これだけ後ろ向きなスタンスを取り続けているにも関わらずです。そう思い込んでいるのか、思い込んだ振りをしているのかは定かではありませんが、最前線なのです。

当然、電話の台数も数多く要求しています。本庁では、2人に1台しかあてがわれていませんが、事務所では1人1台を勝ち取りました。電話システムをIP電話に改修する際に、勝ち取ったのです。

本庁の偉いさん達も事務所に気を使って、「最前線に立ってもらっている」などとリップサービスを繰り返すので、現場の係員は本当にそう思い込んでいるのかも知れません。

忙しくて電話が鳴り止まない本庁を差し置いて、事務所に大量の電話機と回線を導入したのです。

しかし、しかしです。最前線の係員が電話に出ないのです。いちいち「電話、早めに出てください」と指導しても、出ないのです。出ない係員は一切出ません。どこが最前線やねん、どれだけ後ろ向きやねんと突っ込みどころ満載な状態です。

別の誰かが出て、それが内線で転送されて、それだけ出るのです。もうね、内線専用でいいやん状態です。1人1台いらんやん状態です。

こんな状態でも、最前線、最前線と言い続けていますので、係長としては少し気恥ずかしくなってしまいます。

参考記事

市民対応の最前線だ自分たちでは言っていますが、上げ膳据え膳でしか仕事ができない謎ルールばかりです。
・ 出先機関の謎ルール

口だけはカッコいいことを言う困った職員がいる

事務所の係員の勤労意欲が激しく低いので、やはり、係長としては、たまに係ミーティングを開いてテコ入れを図ります。

もっとこうしていこうなどと、具体的な問題箇所を挙げて、係員皆の意見を聞いて、前向きな方向にもっていきます。

そうすると、さすがは皆公務員で頭はいい人達ばかりです。すごくまっとうで格好の良い意見をバンバン出してくるのです。正論ばっかり言ってきます。

転職うさぎ
まず考えるべきは市民の幸せです
面接官かめ
口だけは達者ですね・・・

普段の低調な仕事ぶりを棚に上げてよくそんなことが言えるなぁと、聞いているこちらが恥ずかしくなるのですが、口だけはすごく前向きなのです。さすが役所の最前線です(笑)。

そうすると、大体1日くらいはまともになって、職場の正常化が達成されますが、翌日には、案の定、元の木阿弥です。

ミーティングの効果は一晩寝たら切れてしまうのです。



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