民間企業よりも難しいのか

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公務員は大手ホワイト企業よりは簡単

市役所への転職を考えている人にとって、難易度は気になるところです。勉強時間やら面接対策やら、時間を費やすことになりますが、元々無理なレベルの難易度なら徒労に終わってしまいます。

参考記事

公務員の社会人採用に合格するには、少なくとも筆記試験の3箇月前から勉強する必要があります。
・ いつから試験対策をするのか

私の感覚では難しい順番はこのように感じています。

大手企業 > 市役所 >>> 中小企業

転職うさぎ
大手企業よりも簡単なの?
面接官かめ
縁のある市役所に限ります

ただし、縁もゆかりもない市役所では、難易度は超困難になります。大手企業より簡単になるのは、その都市に地縁・血縁がある場合に限ります。こういう感じです。

縁のない市役所 > 大手企業 > 縁のある市役所 >>> 中小企業

公務員に転職する場合、都市選びをきちんとすれば、大手企業に転職するよりも楽に転職できます。

縁もゆかりもない市役所には転職は難しい

基本的には、生まれ育った都市、大学時代に一人暮らしをしていた都市、仕事で赴任していた都市が有力な候補になります。配偶者の生まれ育った都市なども候補です。

市役所の社会人採用では、競争率が何十倍にもなります。採用人数が少ないうえに、応募者が殺到するからです。この数字だけを見て判断しますと、市役所への転職は無理そうに感じると思います。しかし、実際には大手企業よりも簡単なのです。

応募者の半分以上は、その町に縁もゆかりもなくインターネットで募集要項を見て応募してきただけの人です。そういう人はまず合格しません。できたとしても、超優秀な特別な人だけです。

あなたが地元の市役所を受験している場合、実質的な競争率はもっと低いのです。

市役所への転職での欠点は数が打てないという点です。大手企業でしたら、世の中に星の数ほどあり、10社でも20社でも応募すればいいのですが、市役所はそうはいきません。

まともに勝負できる市役所はせいぜい2個~3個です。また、同じ市役所の試験は1年に1回です。落ちた場合の再受験では、翌年まで待つことになります。

逆の視点で考えますと、縁のない市役所に応募したとしても、合格率は発表されている競争率以上に厳しいものになります。

公務員はブラック中小企業よりは難しい

今まで中小企業への就職や転職しか経験したことがない人にとっては、その経験よりも難易度は高くなります。

ブラック企業というのは、離職者が多く慢性的に人手不足になっています。常に従業員を募集していて、頭数をそろえることが重要なのです。

中小企業への転職活動では、本人が誠実な性格の人でさえあれば合格できます。何の準備をしていなくても、面接当日のしゃべりのでき一つで合格してしまいます。

しかし、市役所への転職では、本人のスキルや職務経験などが一定の水準以上であることが求められます。頭数は常に足りていますので、合格レベルに達している応募者が足りなければ、募集人数以下の合格者しかでないこともあります。

転職うさぎ
中小企業の転職は簡単だったな
面接官かめ
良い感じの人でさえあれば誰でもいいのです

事前の準備や勉強が必要という点で、市役所への転職は中小企業への転職と大きな違いがあるのです。難易度にも大きな壁があります。

参考記事

公務員に転職するには、普通の会社で普通に活躍できる職務レベルが求められます。
・ どれくらいの成果が必要か

公務員の面接では第1志望という動機が重要

難易度という観点のほかに、面接で求められる志望動機で、何を重視するのかという違いがあります。

大手企業の面接と市役所の面接では、評価するポイントが異なっているのです。大手企業では、「なぜ当社が第1志望なのか」という点はそれほど重視されません。

例えば、アサヒビールの転職活動の面接では、キリンビールでもなくサッポロビールでもなくなぜアサヒビールに転職したいのかという理由は、それほど突っ込まれません。

応募者にとっても、たまたまアサヒビールで募集をしていたからという程度の理由で、せいぜい給料や勤務条件を比較した結果というくらいが本音です。

面接の場では、アサヒビールがいかに将来性があって、自分が貢献できる余地が大きいことをアピールしますが、基本的に社交辞令です。

面接官もピンポイントで当社を志望している人などいないことを十分に理解しています。そのうえで、合格者を決定しますので、第1志望の動機よりも、その人物のスキルや能力に重点を置いて評価します。

これが民間企業での転職活動の特徴です。

一方、市役所の転職活動では、なぜ当市なのかという点がまず評価されます。千葉市役所の面接では、横浜市でもなく千葉県庁でもなくなぜ千葉市役所なのかが、真っ先に突っ込まれます。

模範的な答えとしては、「生まれ育った地元なので」などとなり、そこをクリアしたうえで、人物の評価に進んでいきます。

隣の市役所ではなくこの市役所に転職する必要があるのです、という理由を明確に説明できるようにしておく必要があります。ここが曖昧なままでは市役所への転職は成功しません。

卒業時の状況で公務員試験の難易度は大きく変わる

日本は、まだまだ新卒一括採用、終身雇用が一般的です。これがレールです。ゆえに、新卒時の景気の良し悪しで就職活動の難易度が変わってしまいます。不公平なことですが、生まれた年に左右されるのです。

現在は、完全な売り手市場です。簡単に就職や転職できる時代です。多くの人材が公務員試験に殺到していた時期とは異なり、公務員試験の難易度は下っています。

転職うさぎ
売り手市場って公務員試験も楽になるの?
面接官かめ
明らかに受験者のレベルが落ちています

失われた世代の方、就職氷河期世代の方は、新卒時に民間企業で就職活動をしていたときよりも、はるかに易しい難易度で転職できます。私もそうでした。ぜひ検討するべきです。



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