出先機関の年休取得

金曜は半分になる

事務所の職員の有給休暇、つまり年休の使い方は豪勢です。年間付与日数である20日は必ず使い切ります。消化率100%で、ここはヨーロッパの国々かと、文化の違いに驚愕しました。

しかも、公務員には何かと休みが手厚くて、夏の期間には夏季休暇、つまり夏休が別途5日与えられます。これも当然のように全消化します。

子どもが1人いる職員は、子の看護休暇というものが年間5日、2人いる職員は年間10日与えられます。「子どもが風邪を引いた」と言っては、頻繁に取得します。

年休20日、夏休5日、子どもの看護休10日と、いったいどれだけ休むねんと思ってしまいますが、仕事は回ります。

職場には「係長は人間にあらず!」という言葉がまことしやかに受け継がれていて、人間様である係員様は自由に休むのですが、係長が休むと係員様からクレームが付くという上体です。

さらにまだあるのです(笑)。出先機関の職員の高齢化が甚だしく、子どもが小学生を卒業してしまっているのです。これでは子の看護休の付与要件に当てはまりません。

そこで目を付けたのが介護です。職員の親は既に介護の世代です。世間では介護離職が問題になっています。法定の介護休業は飽くまで「休業」ですので無給です。一定の補償制度がありますが無給なのです。

出先機関の職員は金にはシビアですので、無給の休みなど取得するはずがありません。そこで労働組合が頑張って、親の看護休暇を勝ち取りました。年間5日です。

これで子どもが成長しても大丈夫です。正に2段構えの完璧な構図です(笑)。

これだけ休みがあると、年休の取り方も無秩序状態です。

当日の朝に職場が掛かってきて、「今日、休むわ」と言うのは日常茶飯事。何と言っても、それでも仕事に支障が出ないのが驚きでした。

朝、出勤してきても、「今日、後半休で」とか「最後、2時間休で」とかも頻発します。結構きざんで取得する職員も多いのです。大体、当日に言い出します。

昼くらいに1日の仕事が片付くので、そろそろ帰るかなというわけです。

金曜日になると皆帰りたがってしまって、私の係では係員が10人いるのですが、残っているのは3~4人だけになってしまいます。

係長が時期変更権を発動する余地はありません。まともな議論ができる相手じゃないのです。

中には長期休暇のバカンスに行く係員もいます。前日の帰り際に、「明日から1週間休みます」と。今言うかと。仕事は大丈夫なのかと。安心してください。大丈夫なのです。

たとえ1週間不在にしていても、お客様からの問い合わせがあれば、係長が代わりに対応すれば回るのです。積み残した仕事は、復帰後に1日頑張れば取り返せます。それが地方公務員の出先機関の職員というものです。

昼休みの事情

地方公務員の出先機関のお昼ご飯事情についてです。

本庁に勤務していた時にはあり得なかったのですが、普通に出前を注文します。天丼とか鍋焼きうどんとかを、岡持ちの中に入れてカブに乗って配達に来るという昔ながらの出前です。

だいたい朝10時くらいになると、今日の昼飯をどうするかの話になって、どこに注文するかの話題で持ちきりになります。大体10分くらいは係員で昼飯の議論をしています。

で、ようやく決まったら、代表で誰かが電話します。常連なので、「事務所の2階まで」で話が通じます。せめて、「どこの事務所か言えよ!」っていつも心の中で突っ込むのですが、通じるならよしとしましょう。

そしてこの出前ですが、どこの店に注文しても、配達の時間が微妙に早いのです。11時55分くらいにやって来ます。

当然ながら昼休みは12時からですので、まだ勤務中なのですが、普通に「出前のラーメンです」みたいな形で執務室に入ってきます。係員は普通に受け取って、代金を支払っています。

初めのころは、「いやいや、まだ勤務時間中やし」って思っていましたが、そのうち慣れてきました。慣れってすばらしいですね(笑)。

出前を頼まない係員も、11時55分くらいになると、みそ汁を温めだしたり、お湯を沸かしだしたりします。

7~8年くらいまでは、12時になる前に弁当なり、昼ご飯を食べ終わる係員も多かったのですが、その後の服務チェックの強化により、それはなくなりました。

その結果で残った姿が、「飯を食わなければOK」という共通認識なのです。とりあえず、12時になるまで食べる準備を進めて、口に入れるのは12時のチャイムが鳴った直後ということになっています。

1秒たりともフライングで口には入れません。公務員ですから(笑)。

歯磨き

そんな風に早め早めに段取りをする係員ですが、歯磨きをするのは遅いのです。人にもよりますが、食後の歯磨きをきっちりする人もいます。良い心掛けです。

しかし、NHKの朝ドラの再放送が12時45分から13時まで放送される影響で、それを見終わってから、歯磨きを始めるのです。

最初は、13時になった時、「あれ?いないな?」って思いましたが、これも慣れました。そして、朝ドラが好きだという事情も理解しました。慣れってすばらしい。大事なことなので2回言いました(笑)。

係長という立場の私は注意をするべきなのですが、係長が上、係員が下という普通の感覚が通用しない中で苦労しました。

結局はどう言っても、「はいはい。もうええねん。そんなことは。」という感じで流されて終わりというだけでした。これ以上突っ込むと、学級崩壊みたいに事務所内が荒れるので、諦めました。

公務員転職の役立ち情報

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