会社を辞めて独立開業は無謀

士業よりも会社員の方がマシ

会社を辞めたいと考えたとき、現実的な選択肢は、転職するか独立開業するかです。皆さんも一度は士業として開業する夢を想像したことがあるかと思います。私はあります(笑)。

組織の歯車ではなく、自分の力で独立開業するのです。しかも、士業というステータスもありますので、得体の知れない自営業ではありません。

転職うさぎ
士業って格好いいな
面接官かめ
稼げずに廃業する人は多いですよ

私は社労士になることを本気で検討しました。そして、色々と調査をしていった結果、無理だと考えました。

私は会社では人事畑でして、社労士の資格も保有していました。社会保険労務士は結構な難関資格です(笑)。それでも冷静に判断して開業は不可能だという結論になりました。

近年の士業の状況は、過当競争が激しすぎて新規参入しても顧客の開拓ができません。士業が巷にあふれかえっていて、素人の新人に仕事を頼む人はいないからです。

社労士資格を取得した勉強時間

社労士は毎年8月に試験が実施されます。国家資格です。資格学校の資料によりますと、500時間勉強すればだいたいの人は合格できます。

私は会社の通信教育に申し込んで、5月から勉強を開始しました。5月25日に勉強を始めて、8月25日が試験日でした。ちょうど3箇月で150時間ほど勉強して一発合格しました。

私はペーパーテストには絶対的な自信があって、これ自体はすごいことだと思います。会社でも社労士に合格したと言うと一様に皆さん驚いていました。

社労士の試験は口答試験はありません。筆記試験だけです。しかも、全てマークシート問題で、記述問題はありません。

そんな試験で取得した資格で飯を食っていこうというのが虫が良すぎたのです。しょせん社労士は自己啓発の一環です。開業資格ではありません。

社労士では生きていけない

世の中には国家資格であり士業がいくつかあります。近年、規制緩和が進み、士業を取り巻く環境は厳しくなっています。

士業の代表格は弁護士です。近年では弁護士ですら食えないという話も報道されることはありますが、それは極端な話で、弁護士・公認会計士・税理士なら独立開業できると思います。苦労は多いと思いますが。

転職うさぎ
弁護士なら稼げるみたいだね
面接官かめ
あんた、司法試験に合格できないでしょ

しかし、会社に勤務しながら弁護士資格を取得することは不可能です。いくら私が勉強に絶対的な自信があると言っても無理です(笑)。

現実的に私が社労士のほかに合格できそうな資格は、司法書士、土地家屋調査士くらいです。司法書士は結構な難関資格ですが、1~2年勉強したら合格できそうという手応えはありました。

私は社労士や司法書士、土地家屋調査士になって、独立開業しようかと本気で検討しましたが、結局は諦めました。合格することが無理そうだという理由ではなく、開業が無理ゲーだと理解したからです。

士業が苦しんでいる原因は、1つは規制緩和で一律料金制度が撤回され過当競争になったことです。資格保有者も増加の一途をたどっています。

そしてもう1つはインターネット社会が発達したことです。社労士を例にご説明しますと、昔は違法残業や退職強要など会社から違法行為を受けた被害者が社労士の先生に相談に駆け込んでいました。

しかし、今ではスマホで簡単に情報を検索できます。わざわざ相談料を支払って先生のところに相談に行く必要がないのです。

ほぼ正確な情報や体験談など、巷にあふれています。社労士ではない一般の人でも情報発信できますので、情報はあふれかえっています。

社労士の先生が集客のために事務所のホームページを作成しても、閲覧者はライバルの社労士ばかりだったという笑い話があります。実際には笑えませんけど。

完成度の低いページにはアクセスすらされないのです。悲惨です。

社労士での稼ぎ方

社労士で独立開業しようとしたときに、世の中の社労士がどのようにして稼いでいるのかを真っ先に調べました。

まっとうなベテラン社労士の方は、会社の経営者から信頼を得て、顧客を獲得しています。しかし、過当競争の中、中堅どころの社労士では稼げません。

よくあるパターンは会社の給与計算を請け負って稼ぐ方法です。社労士というよりはただのアウトソーシングです。しかも税理士でしかできない所得税の計算をするというグレーゾーンを含んだ仕事です。

給与計算は社労士でなくてもできる仕事です。当然ながら単価は安くなります。給与計算はどこの会社でも行う必要があり、しかも定期的に毎月必要な業務ですので、仕事量は安定して発生します。

しかし、給与計算で稼いでいる社労士は、安い単価で大量の業務をこなすという悪循環に陥っています。忙しくて収入も安いので、まだしも会社員を続けた方がマシという状況です。

また、社労士の知識を活かして、社員研修の講師を受注する稼ぎ方もあります。講師自体も社労士資格が必要なわけではありませんので、当然のように過当競争になります。いわゆる3号社労士の業務で、コンサルティング業務に分類されます。

聞き手を飽きさせないようなしゃべりの上手い人はこれで成功するのでしょうが、私はしゃべりに自信がないため向いていません。また、研修では人は成長しないと思っているので、研修自体にも否定的です。そんな嫌いな仕事で生きていこうとは思いませんでした。

士業よりも公務員を目指すべき

社労士など士業は一見自由に見えますし、羨ましいかぎりですが、肝心の収入が安定しないのです。3年での廃業率も高く、わざわざ会社員を退職して独立開業するのはリスクしかありません。

転職うさぎ
士業って大変なんだね
面接官かめ
公務員を目指すほうがおすすめですよ

士業に憧れて資格試験の勉強をするくらいなら、早めに目を覚まして公務員試験の勉強を始めるか、別の会社へ転職活動を始めた方が有意義です。

公務員転職の役立ち情報

市役所への転職に当たって、能力だけではなくメンタリティの側面に着目して、市役所職員に適した性格・不適な性格を解説するページを作成しました。

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みなし公務員などの団体職員は公務員と遜色のない職場です。団体職員の求人は転職サイトで募集されており、その活用方法や転職活動に適した時期などを解説するページを作成しました。

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