本庁の年休取得

激務の部署

私は会社員時代も結構恵まれており、年休、つまり有給休暇を毎月0.5日~1日は取得できていました。それが公務員に転職した1年目は本庁の激務の課に配属になり、年休取得は年間0日という苦行を経験しました。

公務員は初年度から20日付与されます。しかし、私は1日も取得できませんでした。

転職うさぎ
本庁は忙しいんでしょう?
面接官かめ
激務の部署では年休など使う雰囲気はありません

無限に増えていく仕事を覚えていきながら、こなしていくという苦行が1年間続きました。常に過労死基準を超えて残業をして、深夜に自転車で帰宅する日々です。

職場自体が忙しく、そもそも雰囲気が年休を取ってゆっくりしようというものではありませんでした。仕事に慣れてきている先輩職員は年間5日くらいは何とか取得していました。

毎年4月になると、「今年は年休を20日完全消化します!」と高らかに宣言する職員が現れます。しかし、直後に課長から「せめて10日にしとけ」と本気の駄目だしを食らいます。

冗談ではなく、目が本気です。職場の雰囲気が激務前提になっているのです。

当時の私の上司である係長も大変な激務でした。しかし、制度として、必ず休むように言われており、ある1週間を全部年休扱いで休んだことにして、実際には、朝10時くらいに出勤してきて、夜まで残業をするという生活をしていました。

定時の出勤時間は8時30分なので、1時間30分だけ休んでいた状態です。これを年休と言っていたのです。

その姿が私の将来だと思うと、ぞっとしました。まあ、私自身はその1時間30分も休まずに、フル出勤を続けていたのですが。

毎週水曜日は定時退庁日でした。水曜日というのは役所特有の制度のようです。当たり前のように定時で帰宅することはできず、深夜まで仕事をするのですが、月に1日くらいは本当に定時で帰宅していました。

1日でも定時退庁すると体が楽になり、これが私のリフレッシュでした。

こういうことを言いますと、何でもいいから休んでしまえばいいのに、と思われる方もいるかと思います。

しかし、当時、転職した1年目で、民間での価値観と全く異なる価値観の中で必死に仕事を覚えている状況で、自分だけ休むことは不可能でした。

業務の量が莫大過ぎて、しかも、公務員特有の意味のない無駄な手順をふんだんに踏んでいく必要があるのです。

常に納期を超過して仕事を山ほど抱えていて、関係部署から文句を言われたものから手を付けていく状況が毎日続きます。

朝出勤した時点で、納期超過の仕事を5本抱えていたのですが、頑張って1日で2本さばいて、しかし、3本の仕事が当日締め切りで舞い込んできてそのまま焦げ付いてしまいました。

結局、夜中に退庁する時には納期超過が6本に増えているという謎の現象も頻発していました。

代休が増えていく

年休の取得が0日だったと言いましたが、毎月1日くらいは休んでいました。それが代休です。そう、代日休暇です。この制度がまたキツイのです(笑)。

残業があまりに多いのですが、一定の時間数を超えると、残業手当がもらえません。その分、代休を付与されます。8時間分の超過勤務手当をもらうかわりに8時間=1日の代休をもらって、1日休むのです。

大量に残業をしますので、大量に代休が発生します。毎月5日~10日は続々と付与されます。しかし、激務の中、なんとか調整をして休んで、かろうじて毎月1日取得できるかどうかです。

転職うさぎ
残業代ももらえなくて、代休も消滅しちゃうの?
面接官かめ
市役所には労働基準監督署の調査は入りません
労働基準法違反も何もありません

月間100時間残業している職員が、どうやって10日も休むのか謎な制度です。

しかも、この代休制度は翌月に取得するように定められています。これは職員側の立場に立って、そう決められているものなのですが、これが逆手に運用されており、翌月に取得しなければ勝手に消滅させられるのです。

残業手当ももらえない、代休も消滅する、という完全サービス残業のシステムが出来上がっているのです。

いくら頑張って休んでも、代休を消化していくだけで年休にはたどり着きません。これが年休0日の正体なのです。

普通の部署

公務員で激務の部署はごく一部だけです。本庁の全ての部署が忙しいわけではありません。むしろ、普通の適度な忙しさの部署の方が多いくらいです。

その部署では、毎月1日程度は年休を取得できます。私の民間会社時代と同じペースです。

転職うさぎ
オレの会社なんて、有給休暇がなかったし
面接官かめ
それは労働基準法違反です
公務員はある程度は使えます

本庁ではなかなか20日の完全消化は難しいですが、60%、つまり12日くらいは取得できます。恐れおののく必要はありません。しかし、どの部署に配属になるかは運の部分が大きいです。

夏休など、その他の休暇制度

年休のほかに、夏休を取得できます。自治体によって異なりますが、私の市役所は5日です。窓口である区役所や土木事務所などもありますので、お盆に一斉に閉庁する習慣がなく、各人別に5日を消化しています。市役所にはお盆休みはないのです。

そのほかにも、結婚休暇7日や育児参加休務5日など、制度的に充実していて、本庁でも普通の部署では、実際に取得しやすい環境です。

私は、これが公務員に転職する大きなメリットだと思います。子育てや家庭生活に軸足を置いた暮らしがおくれると思います。

そのためには、本庁に配属になったとしても、激務の部署だけは避けなければなりません。

公務員転職の役立ち情報

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適した性格・不適な性格

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