転職してはいけない人

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ガンガン出世して給料を稼ぎたい人には適さない

公務員への転職を迷っている方もいるかと思います。ここでは、公務員に転職してはいけない人がいることをご説明します。

まず、仕事で給料をがっぽり稼ぎたいと思っている人には公務員はおすすめできません。全体的な給与水準は大手民間企業に比べて低いです。

さらに、仕事で成果を挙げても給料は上りません。出世して課長や部長に昇進しても、給料はほとんど上りません。謎な人事制度なのですが、給料は年功序列の色彩が強いのです。

転職うさぎ
オレっちはお金を稼ぎたいでござる
面接官かめ
そういう人は公務員には向いていません

私は係長に昇進しました。全く希望していなかったのですが、人事異動なので断れませんでした。同期は皆、係員のままですが、給料はほとんど変わりません。

変わらないどころか、有給休暇を取りまくったり、男性でも女性でも育児の短時間勤務を取りまくったりして、時給換算では係員の方が多いくらいです。同期連中は、口々に出世はしたくないと言っています。

出世をしてもしなくても、毎年給料はちょっとづつ増えていきます。平社員である係員のままでも、出世をしていっても、大差はありません。60歳の部長でさえ、年収は1000万円に届きません。

金銭的なことだけを考えますと、公務員とは夢も希望もないと言わざるを得ない職場です。

参考記事

公務員にも人事評価制度がありますが、形だけで給料には反映されません。
・ 評価と給料

つまらない仕事に我慢できない人には適さない

仕事をしていく上で、前例踏襲で淡々と進めることは退屈なものです。公務員の仕事は、そのような前例踏襲型の仕事や、規程や法的根拠でガチガチに手足を縛られた状態でする仕事がほとんどです。

ウキウキと期待感で胸躍るような先進的な業務には携われません。目新しい仕事に取り組みたい人は公務員に転職してはいけません。日本初とか、関西初などというフレーズとは無縁です。そういう仕事はありません。

転職うさぎ
ガンガン目新しいことをやっていきます!
面接官かめ
公務員ではできませんよ

私自身も、役所自体が自分で決めたルールをただただ守るためだけに多大な労力を費やしながら、日々の仕事をこなしています。

もし、街頭インタビューで突然「どういうお仕事をしているのですか?」と尋ねられたら、迷わずこう言おうと思います。「つまらない仕事です」と。

ただ、幸運には私はコツコツと物事に取り組むことが好きな性格です。嫌過ぎて気が狂いそうということはありません。逆に、性に合っているかもしれません(笑)。

中小企業では、自分で仕事を柔軟に切り盛りして、自分の裁量で最適解を導き出すことが重要です。そうしないと会社が潰れてしまいます。

大企業になると、そういう側面は少なくなりますが、公務員はそれに輪を掛けて少ないです。こういう感じです。

 中小企業 > 大企業 >>> 市役所

新しいもの好きな人は、公務員に転職しますと苦労すると思います。仕事がつまらなすぎると感じるためです。

参考記事

新技術や話題性のある新しい仕事にばかり興味が沸く人には、公務員は無理だと思います。
・ あなたは公務員向きかの診断

その町に愛着がない人には無理

市役所に転職する場合の話ですが、大前提として、その町に愛着があることが大事です。一生その町のために働くのですから当然です。

私は地元の役所に転職しました。それまで余り自覚はしていなかったのですが、無意識のうちに地元に愛着は持っていました。

日々の仕事の中で、自分の町のために仕事をしていると感じることは数多くあります。つまらない仕事ですが、町が好きなのでかろうじて楽しめている状況です。

これが東京の市役所や区役所だったらどうなのかと想像をしてみます。

私は民間会社に勤務していた時代は東京勤務でした。しかし、全く愛着がありません。むしろ人が多すぎて、通勤時間も長くて、良い印象がありません。どちらかと言うとアンチ東京です(笑)。

そんな町のために、一生つまらない仕事を繰り返すとなると、ただ苦行です。

市役所に勤務するということは、その町のために人生を捧げるほどの愛情が必要です。私のように生まれ育った地元の市役所に勤務するか、学生時代に青春を謳歌した町や、仕事で住み着いて気に入った町である必要があります。

公務員の場合、仕事内容自体が非常につまらないですので、職場に何らかの愛着や愛情を感じられない人は転職するべきではありません。

第一志望ではない市役所に合格してしまったら

転職活動では、第一志望の市役所に合格できるとは限りません。中途半端な市役所に合格してしまって、転職を悩むケースもあるかと思います。この場合、転職を早まらない方がよい場合もあります。

転職うさぎ
滑り止めの市役所に合格したよ
面接官かめ
転職は慎重に!

私は市役所に転職活動を始めて2年目に合格しました。地元や東京の市役所も受験しましたが、当時職員を募集していたあまり縁のない市役所にも応募しました。早く会社を辞めたかったからです(笑)。

そして、良かったのか悪かったのか、1年目は全部不合格になって、しっかり準備を進めた2年目に第一志望の地元の市役所に合格しました。

もしこれが1年目に中途半端についでに受験したような市役所に受かってしまっていたなら、飛びついて転職していたと思います。早く会社を(以下略)。

私は東京に住んでいて、職場も東京でした。そして、ほぼ縁がなかったのですが立川市役所を受験しました。正直、立川市なんて昭和記念公園に何回か遊びに行った程度で、どこからどこまでが立川市なのかすら知りませんでした。

私は何事にも割りと熱心に取り組む性格です。試験の前には、まる1日、ガイドブックを片手に立川市内を散策して歩き回り、ある程度の状況を把握しました。正に付け焼刃ですが(笑)。

しかし、無事に不合格となったため、立川市役所への転職はなくなりました。当時は合格したら転職する気満々でしたが、今にして思えば、不合格でラッキーでした。

何の縁もない東京の地方都市で、公務員のつまらない仕事を一生続けることは無理だと感じるからです。市役所に転職して幸せになるためには最低限の愛着が必要です。

転職を迷った場合には、その町に愛着かあるかどうかで判断するべきです。会社をすぐに辞めたいかどうかではなくです。

少なくとも試験に合格する力が認められたわけですから、それに飛びつかなくても、翌年に第一希望の市役所を再受験することも大きな選択肢です。私はそれをおすすめします。



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