市役所に有利な学歴と経歴

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市役所で働く職員の出身大学

社会人採用で市役所に転職してくる人はどのような学歴の人が多いのでしょうか。また、どのような経歴の持ち主なのでしょうか。

転職を目指す上で、自分のスペックでも大丈夫なのかと心配になるものです。

転職うさぎ
Fラン大学でも大丈夫なの?
面接官かめ
不利ではあるものの転職可能です

私の市役所では、社会人採用で転職してくる人は全員が大卒です。ここは必須です。募集要項に、学歴要件はなく、高卒でも中卒でもいいはずなのですが、実際には高卒以下の人は皆無です。

私の市役所は地方都市ですので、学歴はそれほど高くないです。

大学のランクで言いますと、約半数、50%の人がDランク以下の大学です。残りの半数弱、45%の人がMARCHや関関同立、地方の国立大学などのBランク・Cランクです。

早稲田・慶応などのAランクは5%、東大・京大のSランクは1%です。

ちなみに、これは大卒の上級職員でも同じような割合です。社会人採用でも、驚くような高学歴を求められているわけではありません。大卒でさえあれば、条件を満たしていると考えてよいでしょう。

一部上場企業との比較してどちらが高学歴なのか

私が転職前に働いていた一部上場の会社では、Sランクが5%、Aランクは10%以上はいました。つまり、市役所は一般的に大企業に比べて学歴は低くても採用されやすいということです。

民間企業では、エントリーシートやWEBテストと称して、学歴・大学名での書類選考をした上で筆記試験を実施しています。

人気企業になりますと、万単位の志願者がいます。その大量の志望者全員を面接したり、筆記試験を受けさせることは不可能です。費用対効果もありません。

必然的に、いわゆるFラン大学の学生は、会社説明会にすら参加しにくい仕組みにしていました。

一方、公務員試験ではそうした門前払いがなく、全員が筆記試験を受験できますので、結果として人物本位(学歴ではなく、本人の能力という意味)の採用になっていると思います。

全員にチャンスはありますが、あくまで、これまで培ってきた職務経験がものをいうことを自覚する必要があります。

高学歴の人の方が、仕事でも一般的に良いポジションを占めていて、それなりに結果も出していることが多いですので、有利なことには間違いありません。

参考記事

地元の市役所への転職は大手企業への転職と比べると簡単です。
・ 民間企業よりも難しいのか

市役所での出世に学歴は関係あるのか

実際に市役所で働いている感想としましては、市役所には学閥のような集まりや、学歴での優先出世は見られません。そもそも出世にこだわっている職員が少ないこともありますが、学歴を気にしている人は少ないと思います。

職場での雰囲気は民間会社と市役所とでは大きく異なります。市役所はのんびり・ほんわかした感じです。学歴を気にしてライバル視するようなことがありません。

同じ大学の人で学閥を組んで、内輪で仲良くするような風潮もありません。

そもそも、市役所の給料体系は、出世してもしなくても年功序列で給料が昇給していきます。出世する必要がないことがその原因なのかもしれません。

転職するには地元の人が有利

社会人採用で転職するには、その市町村の出身者であったり、過去に住んでいた経験がある人の方が有利です。

縁故・コネが必要というわけではなく、志望動機として、地元のこの市町村で働きたいという情熱をぶつけやすいからです。

仙台市を受験するに当たって、「仙台に来たのは2回目です。1回目はこの前の筆記試験のときです。この市役所を志望したのは、仙台の魅力を多くの観光客の人に伝えたいからです。」と言っても全く説得力がありません。

真の志望理由が「ホームページでたまたま職員募集を見つけたから応募した」というものでは、ことの大小はありますが、説得力のない志望動機になってしまいます。

これでは、なかなか合格は難しいと思います。

ですので、日本には数多くの市町村があり、その多くの市役所で経験者採用試験を受験できますが、真に戦えるのは、「生まれた市」、「育った市」、「学生時代を過ごした市」など、限られた市町村だけなのです。

参考記事

なぜこの市役所へ転職するのか、きっちり説明できないと不合格になってしまいます。
・ 面接に落ちる人の特徴

転職うさぎ
地元に帰って、市政に貢献したい!
面接官かめ
最も評価されるのはその意気込みです

新聞報道を見ていますと、地方都市では、受験倍率が50倍などとなることも多々あります。募集5名のところに、応募が250名あればそうなります。

この時点で諦める必要はありません。真に戦えるのは、ゆかりのある人だけなので、普通は150人くらいでしょうか。その中で、筆記試験対策、面接試験対策の両方をしっかりとしてきているのは、10人に1人くらいだけです。

この場合、実質的にライバルは15人くらいになると思います。競争率50倍といってもおそれる必要がないのです。

それでも、その15人から5人に選ばれるのも大変なことです。

まだまだ終身雇用の考え方が幅を利かせていますので、転職というのは人生を賭けたものになります。大変なのは仕方のないことです。ここで頑張れるかどうかで人生が決まります。

地方銀行など地元の有力企業の従業員が有利

市役所に転職する上では、中小・零細企業に勤務している人よりも、東証一部上場の大企業の従業員の方が有利です。

社会人採用は、民間企業の進んだノウハウを市役所が吸収しようという趣旨ですので、当然かと思います。また、大企業に勤めている経歴の人はそもそも優秀な人が多いためです。

ここまでは当たり前なのですが、同じくらい有利な企業があります。それは地元の有力企業です。特に地方銀行の出身者が有利です。

身元が固いという印象ですので、メガバンクの銀行員にも引けを取らないくらい評価されやすいです。このように、地元の有力企業から転職するのはかなり有利な状況なのです。

転職うさぎ
私、実は地方銀行に勤めています
面接官かめ
人は見かけによらないものですね・・・

なお、既に転職を経験している人は、市役所への再転職に不利になります。いくら大企業や地元の銀行員でもなかなか難しい状況です。

理屈上は、1社目に3年勤務して、2社目に2年勤務すれば、合計5年の民間経験となります。

その場合、受験資格ありとなる市町村がほとんどですが、面接の際、本人の職業意識が低い、我慢弱いとレッテルが貼られてしまって、落ちることになります。



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