在職中は会社の同僚に相談してはいけない
人生における危機管理として、もはや常識だと思うのですが、私が転職活動をしていることは会社には内緒でした。現に、1年目は不合格に終わっていますので、言わなくてよかったと思います。
絶対に言ってはなりません
私の場合は、仲のよい会社の同期にも、信頼のおける上司にも言いませんでした。そもそも、信頼のおける上司はいなかったのですが。1人に言えば、必ず社内に広がりますので注意が必要です。
また、私の同期や後輩のなかには、面接の際に「すでに会社に転職する意向を伝えているか。」という質問をされた人もいました。
私の知る限り、皆さん会社に内緒で転職活動をしており、面接でもそのとおりウソなく答えたと聞きます。これが一般的な対応です。
これで皆さん合格していますので、この質問には特段、合否を決める決定的な要素はないと思います。むしろ、辞めたいと伝えているほうが、今の会社から逃げ出したい思いを持っている印象を与えます。
逃げの転職では動機が弱くなり、面接官へのアピールもよくありません。今の会社には満足しているけど、もっとしたい仕事があって、市役所でそれが実現できるので転職したい!とアピールするのが定石です。
私なら、転職先が決まる前に退職の相談をいている方がいれば、その人の危機管理意識を疑ってしまいます。
試験の途中では在職中の会社にばれない
市役所の公務員試験を受験する際、転職活動していることが会社にばれないか心配になりました。
試験の受験資格で、民間会社(自営業でも可)で、5年以上の職務経験を求められていましたので、少なくとも何らかの時点で職歴証明書を会社が証明する必要があるかなと思い、必然的に会社にばれるのではないか、と思いました。
会社にばれたうえに、試験にも落ちたら最悪です。人生終わりです。
しかし、それは杞憂でした。会社の在職証明書は、最終合格してから提出を求められました。私の場合は、合格が確定してから会社に退職の旨を申し出て、その後に在職証明書の作成をしてもらいました。
と言っても、私自身が人事部勤務でしたので、自分で作成して、決裁をとって、自分で社印を押印するということになりましたが(笑)。
合格者が確定してから、手続上、書類の確認に入るのです。当然、その際、条件を満たしていなければ合格取消しになります。
私の場合は、まだ在職中でしたので、一旦、見込みの職歴証明書を提出しておいて、正式に退職してから改めて提出しなおしなした。確認する時点で在職しているケースはよくあることです。
驚きのケースとして、合格して何も確認せずに会社を辞めてしまって、応募の条件の「経験年数5年以上」に2箇月足らなかったケースを知っています。その人は、応募資格なしとして合格が取り消されました。
選考の途中で、市役所側から会社に電話確認が入ったり、文書で在籍確認を求められることはありません。落とすかもしれない方にそんなことをするほど、市役所はアホではありませんので、心配無用です。
「世間の常識は役人の非常識」という格言もありますので、私も若干の不安はありましたが、いろいろな市町村を受験した経験では、一度も選考途中で確認などありませんでした。
ご安心ください
試験会場で同僚にばったり会うことがある
今、地元の会社に勤務していて、同じ地元の市役所に転職しようとする場合、試験会場に行くと会社の先輩や上司などに出くわすことがあります。
嘘のような話ですが、本当にあるのです。しかもたまにあるのです。それほど市役所への転職は人気で、会社の同僚も秘かに転職活動をしているケースがあるのです。
この場合、お互い様です。軽く挨拶だけして無視しておきましょう。もし色々聞かれた場合は、「腕試しのために受験した」とだけ言っておくといいです。
職歴証明書や在職証明書は合格後に提出を求められる
公務員試験に合格後に、今までの職務経験を証明するために証明書を提出します。市役所によって、在職証明書や職歴証明書などと言われています。
市役所から渡された用紙を勤務している会社に渡して、証明欄に証明してもらう形です。この証明書には市役所のロゴが入っていたり、市役所名が明記されています。
この時点で市役所に転職したことがばれます。退職理由を伝える際には嘘を付かずに、正直に市役所に転職したことを伝える必要があります。
公務員から公務員に転職した場合など、なかなか言い出しにくいこともあるかと思いますが、最後までばれずに秘密で通すことはできません。
職歴要件の勤務年数はどの時点での年数か
なお、「民間での経験が5年以上」の算出ルールは、申込日や試験日の時点で5年ではなく、退職する日、例えば、3月31日まで勤務して4月1日から転職する場合、3月末日の時点で5年を満たしていればOKです。
公務員試験に応募する時点では経験年数が足りていなくても大丈夫です。
これは、1年目の受験の際に、市役所の人事課に電話をして確認しました。初年度は、私もギリギリの条件でしたので、不安で確認しました。分からないことは採用担当に電話で確認することをお薦めします。
相談するなら市役所に勤めている友人に相談するとよい
どうしても助言を欲しいときは、私は会社以外の友達に聞いてもらいました。運よく、大学の同期で市役所勤務(別の市役所ですが)に勤務している人が数人いましたので、アドバイスをもらいました。
存分に相談してください
受験のアドバイスというより、どういう仕事を実際にしているのかを教えてもらいました。面接では、「転職について誰かに相談しましたか。」と聞かれましたので、正直に答えました。
1人よがりの考えに陥らないためにも、合格するか不安な精神衛生上の問題からも、相談してよかったと思います。
市役所での各部署での仕事のイメージがつかめましたので、友人がいる方は聞いてみる方が面接の準備に役に立つと思います。
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