市役所試験の服装と費用

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社会人採用の筆記試験はスーツで行くべき

もともと地方公務員試験では、上級職(大学卒業)の採用試験で、筆記試験にスーツを着てくる人はほとんどいません。ほぼ私服です。夏場ですので、サンダル履きの人もパラパラいるくらいです。

これに倣って、民間経験者試験も私服でも可なのですが、やはり社会人としては、スーツをオススメします。実際、私はスーツで行きました。

その理由は、無用なドキドキを避けるためです。社会人の転職試験ですので、周囲の人が全員スーツなのに自分だけジーパンやジャージなら終わりです。落ちたも同然です。

駅から試験会場に到着するまで、そういう無駄なところに神経を使うのがストレスだったので、色々な市役所を受験しましたが、択一式試験や論文試験などの筆記テストであっても、全てスーツで行きました。

念のため、ネクタイ着用、上着も着用です。そして、会場に到着して、私服でもいいような雰囲気なのを確認してから、ネクタイ・上着を脱いでかばんに仕舞い込んでいました。暑いですからね(笑)。

インターネット情報では、私服でもよいという情報が一般的です。しかし、「万が一、自分だけ私服なのでは!?」という不安が頭をよぎって、当日の朝、会場に向かうまで他のことが手に付かないような方はスーツで行くのがよいです。

私は、社会人として、スーツで行くほうが、安心感がありました。実際に、会場では大学卒業の人も含めて、私服派6割・スーツ派4割で、スーツの人も結構たくさんいました。

社会人採用の面接試験の服装はフル装備のスーツで行くべき

当然、面接のときにはスーツです。

私の場合は夏場の面接でしたが、全員、上着・ネクタイを着用しており、クールビスのスタイルの人は受験生のなかにはいませんでした。

事務連絡で、クールビズで可と記載がない限り、フル装備のスーツでいくことです。普段の会社でクールビズが一般的な会社の方は特に注意が必要です。

面接官も暑いなか、全員、上着・ネクタイを着用していました。採用担当者のマニュアルで、そう決まっていたのだと思います。

また、私は当時の会社の社章(スーツの襟に付けるバッチ)も着用して面接を受けました。会社に誇りを持っていること、会社が嫌で辞めるわけではないことを主張する後ろ盾にするためです。

ただし、誰に見られているか分かったものではありませんので、社章については、行き帰りの道中では外していました。

あそこの会社の奴が転職活動ているとか噂を立てられると、もし受験に失敗したとき、最悪な事態になるので、注意していました。

参考記事

社会人採用の面接ではなぜ転職したいのか聞かれますので、しっかり対策しておく必要があります。
・ 社会人面接の質問と対策

地方公務員試験の面接は休日ではなく平日の場合もある

試験の日程ですが、筆記試験の日にちは、募集要項に記載されています。しかし、その後の面接試験については、合格者にだけ通知する方式が一般的です。筆記試験は、必ず日曜日に実施されます。ですので、会社勤めの人も安心して受験できます。

しかし、面接は平日の場合があります。私の経験では、多くの市役所で面接試験は平日に実施されていましたので、年休を取って会社を休んで受けてきました。

試験日は急に決まりますので、その度に、休む理由を考えて上司に申請していました。民間経験者の社会人を対象としている試験で、この扱いはちょっと疑問でしたが、こちらは選考される側の人間ですので仕方ありません。

現在、私の市町村では、この点が改善されていて、土曜・日曜にも面接を実施しています。やはり、そうあるべきだと思います。「にも」というのは、全員が休日ではないのです。

金・土・日の3日間にわたって実施するような具合です。金曜日に当たった志望者は、平日ですので会社を休む必要があります。かなり不公平な感じがします。

平日か休日かを振り分ける方法ですが、筆記試験や1次面接での上位候補者を休日にまわしており、ボーダーラインギリギリの候補者を平日に割り当てていました。仕事が休めずに面接をキャンセルされたら損失ですので(笑)。

そういう意味では、最終面接が平日に当たっている受験者は一発逆転を狙っていく必要があるのかと思います。

参考記事

平日に会社が休めない人も多いです。その場合、ありがちで鉄板の嘘をつくしかありません。
・ 面接日に休めないときの嘘

面接試験の交通費は支給されない

採用試験の受験料についてですが、どこの市町村でも受験料は無料です。経済的理由で受験機会の不公平をなくすためです。以前、千葉県の自治体で1000円の受験料を課していましたが、これは地方自治法に違反しているおそれがあります。基本的には無料です。

一方、試験会場に行く交通費は自分で負担しなければなりません。多くの市町村で、筆記試験1回、面接試験2回です。注意点は、この最終の面接試験でも交通費は自己負担であることです。

私の会社もそうでしたが、ある程度の規模の会社ならば、採用試験で、最終面接まで進んだ志願者には、交通費くらい支給するものです。しかし、公務員では一切支給はありませんでした。自腹で行きます。

私の場合は、東京から地元の市まで帰って受験していましたので、3往復分の交通費が掛かりました。たとえ北海道や九州まで受験に行ったとしても自腹です。

手当たり次第、全国の市役所に受験申込みをするのは、無用なお金が掛かるだけでお勧めできません。

私の最終面接に至っては、集合時間が「8時30分」でしたので、前泊する必要があり、宿泊費用も掛かりました。遠隔地から来ているにも関わらず、一切の配慮はありませんでした。

私の会社の採用試験ならば、午前中は東京近郊の受験者にして、午後から地方の受験者にしていたものです。しかし、私は面接のトップバッターになっていて、民間企業の常識とは違って驚きました。

この順番は、私のこれまでの成績がよかったというわけではなく、受験番号順、つまり、申込みの順番でした。受験番号で面接の順番が決まってしまうのなら、もっと遅くギリギリに申し込んでもよかったかという考えもあります。

しかし、受験番号1番というのは、実は僅かながらもメリットがあるのです。受験の申込みをトップにしているということですので、その意欲は伝わります。少なくとも冷やかしで受験したのではないことが面接官に伝わるのです。

内定者懇親会の交通費も自腹で行く

さらに、最終合格後に、内定者懇親会というものがありました。

入庁前に呼びつけられて、採用に必要な書類の記入などを事前に行い、また、内定者同士の交流を深めようとの趣旨です。ここでも交通費を支給してもらえませんでした。東京から、はるばる帰ってきたのに・・・。

手続の終わった後、懇親会と称して飲み会があったのですが、その費用として2000円を徴収されてしまいました。普通の民間企業なら、会議費として会社の経費で落とすのは社会人の常識ですが、公務員にはこの常識はありませんでした。一切の優遇措置がないのです(笑)。

私の会社では、取引先と飲むときには「交際費」、会社仲間で飲むときには「会議費」として、どちらも必要経費で落とせましたが、公務員ではそういう扱いは一切ありません。仕事の情報交換の延長として、他都市の職員と懇親会を開くときですら、飲み代は自費で負担します。

また、採用後の余談ですが、名刺の支給もありませんので、自費で、各自まちまちのフォーマットで作成しています。全くの謎システムです。



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