どの公務員に応募するのかを考える
ここでは希望する市役所に採用してもらう秘訣を説明します。
頭では分かっているのだが、忘れてしまっていたり、実践し難かったりするもの、今まで気付かなかったことも含めて秘訣として列挙します。こうすることで、成功の確率が上昇するということで理解していただければと思います。
公務員と言っても、日本には県庁から市役所、専門職の公務員まで数多くの種類が存在します。自分が転職したいと思う公務員をどのようにして選び出すのかということから、既に、採用の成否は大きく左右されています。
つまり、募集人数が少ない枠に応募すれば当然採用確率は下がりますし、特殊な業務に対する募集でも同じことになります。
この場合、余程、現職や前職がピッタリとハマった場合でなければ中々採用されないことになります。小さい市役所の場合は、こういう条件の人が「もし」いれば採りたいという程度の場合もあるので注意が必要です。
職務経歴書でしっかりアピールする
見慣れた言葉で「人物本位で選考」という言葉がありますが、公務員であっても、学歴や経歴を全く気にしない採用ということはほぼ100%ありません。
そういう募集は、単に頭数が欲しいという民間のブラック企業でよく行われています。離職率が高く、どんな人でも人柄さえよければOKというような職場です。
公務員への転職では、あなたが行ってきた職務経験をじっくり見られて、合否が判断されます。
ここで注意したいことは、自分では単なる業務としてやってきたことでも、他人目から見れば凄いことをしていたと見られる場合があるということです。それは職務経歴書の書き方一つで大きく印象が変わります。
例えば、「2015年~2018年 営業責任者として川崎市を担当」とだけ書けば、単に「そうですか」になります。
しかし、その下に補足事項として「川崎市の全人口70万世帯のうち7万世帯の販路の責任を負う」と書けば、見る側からすれば、全人口の10%位までの販売先は確保・管理できるんだという思いが、非現実的でも頭に入ります。
このように、今まで行ってきた当たり前の仕事でもかっこよく見せることが重要なのです。
応募した市役所にほれ込む
多くの市役所に応募した場合、色々な市役所で数々の面接を受けることになります。市役所側から見れば、応募者一人一人を大切に面接を実施します。これは恋愛関係と一緒で、求めなければ求められないということになります。
採用面接が何回になろうが、面接する市役所を好きになったうえで面接を受けるべきです。第一希望でない市役所だから適当に、というのでは時間の無駄です。
応募した全ての市役所のいいところ、自分に合っているところを見つけてほれ込むことが必要です。どうしてもその市役所で働きたいという思いを強くして面接に臨む、これが大切です。
このように、いくつかの秘訣を書きましたが、当たり前と言えば当たり前のものもあり、ベテランの方々には、不足なものかもしれませんが、今一度自分で振り返ってみてください。きっとためになるはずです。
転職は決して冒険ではない
現在の日本では、職業というのは人生と切っても切れないものであり、人生の大半を共にする活動だということは誰でも理解できることです。
しかし、それが自分に適しているかどうかという問題は中々考えにくいもので、何気なく日々を送ってしまうことが多いと思います。
これは、生活の安定を求める気持ちが大きく、転職活動は一つの大きな「冒険」として捉えているせいでもあります。
転職は「冒険」ではありません。十分な情報収集と下準備を行い、信念を持って望むことで、よりよい環境を得ようとするもので、安定リスクを回避することも簡単にできます。
自分自身を「人材」として客観的に見たときに、求められるものとしてどういう位置付けにあるのかを第三者的な感じで考えてみることが大切です。
面接の準備ではPDCAサイクルを実践する
転職に関しての考え方や活動方法については数多くの方法がありますが、行き当たりばったり、思いつきで行動をとることは禁忌になることだけは明確です。
特に面接試験に関しては、今までの社会人経験で積み上げてきたスキル・ノウハウ・経験を活かして、きちんとした計画を立てる必要があります。
活動して、振り返りを行い、再び活動を起こすという一連の流れを転職活動にも取り込まなければなりません。
これは、通常の仕事でも言われたり行ったりしているPDCA(Plan-Do-Check-Action)の一連の流れになります。
面接の準備についてご説明します。
(Plan:計画)
・どういう公務員を選択するのか。
・自身のスキル・知識・ノウハウ・経験を再確認する。
(Do:活動)
・面接時の対応策を事前に練っておき、それを実践活用する。
・継続的に応募し、面接を繰り返し受ける。
(Check:確認)
・面接結果を再確認する。
・自身で成功したと思うこと、失敗してしまったと思うことを再度確認する。
・次段階のために、それまで行った活動を反省の目で見て確認を行う。
(Action:行動)
・自身の納得いく市役所に内定するまで活動する。
以上のように、面接の準備を計画的に、かつ、着実にこなしていくことこそ、合格への近道となります。
今こそ転職するぞという意思を強く持つ
このPDCAを繰り返すことは、精神的にも肉体的に疲れる場合が多くあり、途中で投げ出してしまいたくなる時もあるでしょう。
しかし、「初心忘れるべからず」の諺にある通り、途中で投げ出してしまうことほど無駄なことはありません。
一度転職活動を計画し、活動を始めたのであれば、自身の求める市役所に合格するまでは地道に活動を繰り返し行うことこそが、思わぬ成功を導いてくれることも数多くあるのです。
活動中には、精神的に参ることも多いのは当然です。絶対に面接合格すると思っていたところから不採用通知が届いたり、面接時に訳もなく叱咤されてしまったり、そうした経験は転職者の多くが経験することです。
めげず、くじけず、継続的に自分自身をしっかり持ちながら楽天的な考え方で活動を継続することが大切になります。一番大切なことは自分自身の「意思」ですのでそれを明確にすることこそ、成功へのカギになります。
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