会社の退職金と必要な費用

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30歳で辞めた退職金は100万円だった

私が前の会社を退職したのは30歳のときでした。規程にのっとって、わずかばかりの退職金を受け取りました。100万円程度でした。

転職うさぎ
100万円しかもらえないのかよ
面接官かめ
それでも結構いい方ですよ

私が勤務していた会社はそれなりの大手企業でしたので、定年退職まで勤務した場合、退職金は2000万円~3000万円はもらえます。一部上場企業でしたら、これくらいは一般的な金額です。

しかし、私のように若い段階で、また自己都合で辞めた場合は退職金はグッと安くなります。会社によって規程が異なりますので人それぞれになるのですが、30歳では100万円前後というのが相場のようです。

自分の退職金の正確な金額を知るには、上司をとおして会社の人事担当や給与担当に問い合わせる必要があります。ちょっとハードルが高いですよね(笑)。

少なくとも退職することを伝える前の時点では、問い合わせることは不可能です。不自然すぎますので(笑)。

退職金や退職手当の規程が会社のイントラネットなどで確認できる場合もあります。私の会社もそうでした。規程を読み込むのが面倒ではありますが、この場合、自分で計算できます。今後の生活の軍資金になりますので、可能なら計算しておく方が安心です。

もし、詳細が分からない場合は、当面は30歳で100万円と思っておくとよいでしょう。

参考記事

大企業に入社しても幸せとは限りません。あなたの価値観に合わなければ転職するべきです。
・ 大企業の総合職に固執しない

転職の場合、失業手当はもらえない

会社を辞めるともらえるお金はあるのでしょうか。多くの人は、失業保険というものが真っ先に頭に思い浮かぶと思います。しかし、難しいのです。

失業保険というのは、正確には雇用保険の失業手当のことです。

まず、自己都合で会社を辞めた場合、待機期間という給付制限期間が3箇月間設定されます。つまり、3箇月間はもらえません。3月31日に退して、4月1日から市役所に勤務する場合当然もらえませんし、12月末で会社を辞めた場合でも、この待機期間だけで4月1日になってしまいます。

これ以上前に会社を辞めるには、市役所の合格発表が夏か秋には終わっている必要があります。そのような試験日程はあまりなく、冬に合格発表するケースが多く、例えば半年前に会社を辞めるなどはできないのです。

さらに、そもそも失業保険は「失業していること」が条件になります。失業の定義は、単に無職ということではないのです。失業とは「無職かつ求職活動をしている」状態です。

転職うさぎ
辞めたら失業保険がもらえるって聞いたけど・・・
面接官かめ
失業者ではないので無理ですね

ハローワークに足を運んで企業の求人票に実際に応募して面接を受けて、それでも就職先が決まらないと言うのが失業なのです。次の転職先が決まっている人は失業ではないのです。

このような理由から失業保険の支給は受けられないのです。

健康保険は任意継続がお得な場合が多い

早めに会社を辞めた場合、健康保険を自分で支払う必要があります。今までは会社の健保組合に加入していて給与天引きで支払ってきていたものです。

自動的に引き落としされており、金額を自覚している人は少ないと思いますが、30歳前後の給与水準では毎月1~2万円前後の場合が多いです。

方法は2通りあります。国民健康保険に加入する方法と今の会社の健保に任意継続する方法です。

自営業や無職の人は一般的には国民健康保険、略して国保に加入しています。しかし、この保険料が結構高いのです。金額は年収によって異なり、また、住んでいる市町村によって異なりますが、年収500万円で毎月3~4万円掛かります。

もし3箇月前に会社を辞める場合、市役所に行って、3箇月だけ加入する必要があります。手続きが面倒くさいです。

もう1つの方法は、会社の健康保険組合に任意継続で加入する方法です。私もこの方法で加入しました。手続きが楽で、保険料も少ないという良いことずくめでした。

任意継続制度とは、退職後2年間は本人が希望すれば、そのまま会社の健康保険に加入し続けられるという制度です。普通の会社ならば、退職時にどうするか選択を求められるはずです。保険料は給料天引きはできなくなりますので、納付書が送られてきて支払う形になります。

基本的に日本では国民皆保険です。何らかの健康保険に加入する義務があります。健康保険は掛け捨ての保険です。病院に行けば3割負担で治療してもらえますが、病気にならなければ掛け捨てです。

保険料の高い安いでサービスの違いはありません。つまり、安い方を選択するべきです。

任意継続で注意が必要なのは、今まで保険料の半分を会社が負担してくれていましたが、それがなくなります。あなたが1万円、会社が1万円を負担して、あなたの保険料として合計2万円を健保に支払っていた場合、任意継続では2万円を負担することになります。

私の場合、それでも国保よりも安くなりましたので、任意継続しました。会社を辞めた翌日に市役所に行って、国保の金額を確認してから会社に電話をして、任意継続にしてほしいとお願いしました。昨日辞めた奴がまた会社に電話してきたので、会社の人はビックリしていました(笑)。

転職うさぎ
保険料が安い方がいいな
面接官かめ
会社に相談するといいですよ

既に辞めた会社で、恥も外聞もありません。貴重なお金のために、思い切って電話したのです。すぐに事務的に手続きしてもらえました。

自分で年金を支払う必要がある

会社を早めに辞めた場合、もう1つ支払うものがあります。年金です。今までは厚生年金に加入していたと思いますが、会社を辞めると、国民年金に加入しなおす必要があります。

日本の年金制度は複雑ですが、ざっくり言いますと、20歳以上になりますと、無職や学生は国民年金に加入し、サラリーマンは厚生年金に加入します。厚生年金の方が保険料は高いですが、将来受け取れる年金が高額になります。健康保険と異なる点は掛け捨て保険ではない点です。

年金につきましては、他に選択肢はありませんので、無職の期間だけ国民年金に加入します。年収や年齢によらず一律の金額です。毎月2万円弱掛かります。

早めに会社を辞める場合、このように何かと入用になりますので、自分の退職金をしっかり把握しておき、必要な費用を捻出するのがいいと思います。

参考記事

社会人になってしまいますと1箇月単位の長期バカンスを取れるのは転職したタイミングだけです。
・ 早めに辞めてバカンスを経験



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