市役所の仕事を辞めたいという私の気持ち
今の職場環境は転勤もなく、前の会社よりマシなので後悔はしていませんが、今の私には不満がいっぱいあり、仕事を辞めたい気持ちがあります。
半分本気で、半分諦めです。私が民間企業を辞めたときは、100%辞めたかったので、まだ動機としては弱い状況です。
辞めたとしても、今更、民間企業に戻るという感じでもないので、次は士業で生きていけないかと模索しています。弁護士は無理そうなので、司法書士か社労士、土地家屋調査士あたりが狙い目かと考えています。
現実の社会では、士業の経営は弁護士であっても大変厳しく、士業の皆様は何とか公務員に転職できないかと社会人試験を受験する人も結構います。
逆に、既に公務員として働いてる私が士業になりたいと思うのですから、隣の芝は青いという格言は名言だなあとつくづく思いました(笑)。
公務員から公務員へ転職した職員
私の野望は一旦さておき、私と同じように公務員を辞めたいと思っていて、しかも、実際に転職していった同期がいます。
新卒採用や社会人採用も含めて、私と仲の良い同期の職員は40人います。そのうち、勤続10年までで辞めた職員は5人います。
他の市役所や県庁、警察官というように、公務員から公務員に転職したのが3人、うつ病になって働けなくなったのが1人、カルチャー教室を始めたのが1人です。
私が以前勤めていた会社でもそうでしたが、一般的な会社では3年で2割~3割くらいは退職します。
私の市役所の場合、10年で1割強だけですので、離職率は極めて低い状況です。しかも、転職先もほとんどが公務員という状況です。
「一旦公務員になると民間企業にはなかなか転職できない」と言われていますが、退職者に話を聞きますとそうではなく、民間を希望せず、他の自治体を希望して転職活動をした結果とのことでした。
事情は3者3様ですが、結婚して地元の県庁に引っ越す必要があったり、大学時代を過ごした市役所に転職したり、給料がもっとほしいので警察官になったりといった理由です。
うつ病になって公務員を辞めた職員
また、うつ病で1人辞めていますが、市役所ではたまにあるパターンです。民間企業に比べてパワハラが多いことが原因で、うつ病やパニック障害になる職員は比較的多くいます。
普通は、壊れた職員は楽な部署に回して、ぶっ壊れたままでもできるような仕事に振り向けます。職員を消耗品と見ている節があります。3年休職させて、それでも無理な状態の人だけ辞めさせます。
私の同期では、これまで4人がメンタルヘルスで休職してきました。1割です。そして、そのうち1人が辞めたという結果です。残りの3人はお気楽な部署でお気楽な仕事だけをして食いつないでいます。
元々お金持ちだったり、家業を継いだりして辞めた職員
そして、最後にカルチャー教室を始めた奴(笑)。彼はお金持ちです。莫大な数の収益物件を生前贈与で保有していて、毎月の収益が400万円を越えていました。
年間じゃないですよ。月間ですよ。私も初めて聞いたとき勘違いしました(笑)。そういうわけで、もはや働く必要がないので、趣味のカルチャー教室を開いた次第です。完全に参考外ですね。
同期ではなく職場が同じだった後輩は、電気職として県庁に転職していきました。前職では電気職だったのですが、市役所では行政職として採用されていました。
気が変わって、電気職として働きたいという明確な理由で転職しましたが、転職先はやはり公務員でした。
変り種では、お坊さんになった後輩もいます。とは言っても、実家がお寺だったので、単に家業を継いだだけです。
私の周りでは、公務員を辞めて民間会社に転職した人はいません。皆無です。社会人試験を受けて公務員になりたいという人は、そういう状況も理解したうえで受験することをおすすめします。
普通は辞めたいけど辞められない
私は、前の会社から公務員に転職できたことは良かったと思っています。10年間もお給料がもらえて、転勤もなくてまあまあ良かったと思います。
しかし、10年も働き続けていますと、私も公務員を辞めたいと思っていますが、あのような同期たちのように具体的な転職活動をしているわけではありません。
公務員に転職するために勉強していた独身時代とは環境も変わってしまい、嫁・子どもがいる身ですので、転職には臆病になっていまっています。
家族持ちの転職は反対される
公務員というのは世間的には安定した職業というイメージで、公務員に就職しますと親・兄弟は安心します。結婚している人の場合、奥さんも安心します。
市役所の仕事に飽きたからという理由で転職しようとしても、この家族の壁が立ちはだかります。必ず反対されます。
特に、既婚者の場合、嫁の反対が大きいです。「あなたが公務員だから結婚したのに」くらいのことは普通に言われて反対されます。
公務員を辞めていった同期の5人は全員独身でした。1人は結婚のために転職していったのですが、退職時点では全員独身でした。公務員から転職したい人は、独身のうちにするべきです。結婚しますと家族を説得することが極めて困難になります。
また、何とか説得できたとしても、子どもがいる場合、なかなか休日も転職活動に充てる時間が確保できません。
公務員の転職と言いますと、公務員から公務員へ転職するケースが多くなります。しかし、独身時代のように十分な勉強時間を確保できず、苦戦することになってしまいます。
私も、「辞めたい、辞めたい」と言いながらも当面はズルズルと市役所で働き続けることと思います。
ふと冷静に考えますと、前の会社の辞めたい度を100とすると、今の辞めたい度は60くらいとどまっています。そう考えますと、やはり市役所はおいしい職場なのかも知れません。
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