私の転職理由はワークワイフバランス
私は関西出身で、大学も関西地方でした。
就職氷河期に大学を卒業し、東証一部上場の有名企業に就職して、東京暮らしを開始しました。総合職ですので、全国転勤ありの職種でしたが、偶然にもずっと東京の本社勤務でした。
会社の人から見れば、東京の本社勤務はホームという共通認識でしたが、私としてはアウェーでした。東京生活なんて望んでませんから(笑)。
一部上場企業では人事部勤務でしたので、私自身に採用する側としてのノウハウがありました。ですので、いざ、自分が転職するに当たって安心感もありました。
30歳で地元の市役所に転職したわけですが、私が地方公務員を目指した理由は、「転勤がない」と「通勤時間が短い」の2点でした。ワークライフバランスを重視したのです。
ワークライフバランスを重視した転職を実現するには、事前の情報収集が重要です。そうです、口コミ情報です。実際に働く社員は元社員の口コミ情報の転職サイトがあります。転職会議です。
私にとって、有給休暇の消化率は最も関心のある事項でした。転職会議では、そんな隠れた本音を知ることができます。
以前の会社では転勤族で、多くの従業員が持ち家の購入に困っていました。購入した場合、その後、単身赴任の生活になります。なんと、私の会社では従業員の約1割が単身赴任生活でした。
単身赴任をせずに家族ごと引っ越す人もいました。しかし、その場合、子供が転校の繰り返しでかわいそうでした。私の会社は4月に定期異動するのではなく、毎月異動がありました。転勤の2週間前に会社から言い渡されます。
夏休み中の場合、子どもはクラスメイトにさよならを言えずに転校していくしかないという社畜っぷりでした。
市役所に転職した今では、市内に自宅を購入して、通勤時間はドアtoドアで30分程度です。東京と違って、圧倒的な通勤時間の短さが魅力です。しかも座れます(笑)。
30歳で前向きな転職活動ができる
社会人にとって、30歳という年齢は1つの人生の転機のように感じるものです。
そして、新卒入社の会社での実務経験が5年を超え、社内外を問わず自分が周囲の人達から一人前として扱われてくると、自分の実力が違うフィールドでの通用するのかを確かめてみたくなるものです。
これは前向きな転職です。近年、世間では前向きな転職にネガティブなイメージは薄れてきました。
ただし、転職は一度経験してしまうと癖になるものです。例えば一年ごとに転職を繰り返すような方は、30歳を過ぎる頃になると、年齢の割には実務経験が備わっていないという評価を受けることも多々あります。
そのような危険はあります。しかし、転職というものは、転職すること自体に意義があるのです。後ろめたさを感じることはありません。20代後半から30歳に掛けての人物は、今の会社で一定の成果を出して、タイミングよく転職できます。
転職会議は会員数が日本最大級です。多くの人が利用しているので、多くの情報が集まるという好循環が生まれています
転職して初めて気付くこともある
転職の一番良いところは、それまで常識だと思っていたことが、実は非常識だったことに気付くことです。
28歳の時に市役所に転職してきた人のエピソードです。この方は新卒で入社した会社に5年間在籍した後に転職しました。
市役所に転職して、ある夜、あることに関して、これまでの自分は間違っていたことに気付かされました。
というのは、同世代の4人の先輩職員から誘われて居酒屋に飲みに行ったのです。そこで、酒席の場で市役所や上司の悪口を聞かされたのです。
仕事が終わった後に、酒を飲みながら会社や上司の悪口を言うことはよくあることです。私の市役所でもほとんどの人が言っています。
しかし、この方は、市役所内の人間関係など全く知らない自分に、市役所や上司の悪いところを説明してくれる同世代の先輩職員がとても哀れに見えたそうです。
そして、「仕事の後で酒を飲みながら愚痴を言うこと」は何と愚かなことだろうと、初めて分かったと言っていました。
この方も前の会社では、仕事の後の飲み会で散々上司の悪口を言ったそうです。当然のことのように、全く気を咎めることなく悪口を言いまくっていたらしいのです。
しかし、転職した市役所で、以前の自分と同じことをしている職員を目にして、「自分もこういう感じで会社や上司の悪口を言っていたよな。」と気付くことができたのです。
転職は人間性を広げてくれる
転職の良いところは、それまで常識だと思ってきたことが、実は常識ではなかったということに気付かされることです。
一つの会社に勤め続けている人は、新卒で入社した会社のやり方が正しいのだと思い込んでしまう傾向があります。
経費の精算の仕方や書類の書き方、名刺の受け取り方や電話の受け方、さらには、上司を肩書きで呼ぶのか苗字で呼ぶのかなど、新卒入社の職場の慣例が身に付いてしまい、職場を移った後も前の会社のやり方から抜け出せないことがあります。
もちろん、転職前の会社のやり方が優れていると思えば、前の会社のやり方を続けていくのも良いでしょう。大切なことは、世間には色々な常識があることを認識することです。
様々な常識に触れることは、自分の頭を柔軟にすると同時に、自分とは違うやり方をする他人を許せるようになってきます。このことが人間性を広げていくのです。
このように市役所一筋で育ってきた職員と比べて、転職経験者は「気付き」のチャンスを手に入れているのです。前向きな転職というのは、決して躊躇するものではありません。
公務員はワークライフバランスで幸せな家庭を築く
転職することで人間的に成長することができます。しかも、転職先がホワイトな職場である場合、仕事と家庭の両立もできるようになります。
ワーク・ライフ・バランスとは、会社人間にならず、家庭での生活も大切にしましょうという考えです。10年以上前からある言葉ですが、日本の企業風土に合わず掛け声倒れになっていました。
しかし、最近のイクメンブームの中、再度提唱されているのが、「真のワーク・ライフ・バランス」です。男性も育児や地域生活に関わりましょうという考え方で、時節柄、多少浸透してきました。
私の市役所では、男性職員でも育児休業を取得する人が普通にいます。1箇月から3箇月ほど取得するケースが多いです。民間企業と比べて、市役所の職員には仕事一辺倒という意識は低いです。
幸せな家庭を持ちたいという価値観の方は市役所へ転職するのが得策です。
ワークライフバランスに興味があるなら転職会議で情報収集するべき
転職会議では、ワークライフに定評がある会社を検索することもできます。評価が高い会社がランキング形式で表示されるのです。その中から、口コミ情報をチェックしていくと効率的です。
実際に働く人の声を見逃さない。それは転職するに当たって、重要なことです。
シェアする