最終面接の面接日は平日が多い
公務員の社会人採用では面接試験が重要視されます。面接回数は2回~3回ある市役所が多いです。
最近でこそ、1次面接の面接日を土曜日や日曜日に設定している市役所も増えてきていますが、依然として平日の日中に実施されることも多いです。幹部職員が面接官を実施する最終面接は、ほぼ平日に設定されます。
ここで、「面接のたびに会社を休めない問題」が発生します。ホワイトな大企業でしたら、理由を告げずに有給休暇を取得することはできます。私も、日数こそ少ないですが自分の都合に合わせて取得することができました。
しかし、中小企業やブラック企業で、不幸にも有給休暇を取得できない人は実際にいます。そもそも平日に休むという概念がないのです。労働基準法違反ですが。
公務員試験では、筆記試験の合格発表がインターネット上であって、数日後に合格通知書と面接日程が記載されたものが郵送されてきます。
この時点で、突然、2週間後の平日に面接の日時が設定されるのです。合格通知書は配達記録郵便で送られてきますので、仕事で不在でしたら郵便局に取りに行く必要があります。
インターネットで合格を確認したことで安心してしまって、この郵便物を1週間放置していますと、さらに日程が窮屈になりますので要注意です(笑)。
実際問題として、休暇を取得できない人は、面接試験のたびに休む理由を考える必要に迫られます。
親が病気という嘘で仕事を休む
不定期に断続的に休むための鉄板のウソは親の病気です。介護でもいいです。
面接の場所が近場で半休で行けるなら、午後に病院に連れて行くだの、介護施設に相談に行くだのと言えば説得力があります。
1日休む場合でも、大きな病院で検査に付き添うだの、遠方の実家まで戻る必要があるだの言っていればいいです。
筆記試験を突破しそうだなという手応えがあった段階で、餌をまいておけばなお良いです。「最近、母親の調子が悪くて、急に休まざるを得なくなるかも」と職場で言っておけば完璧です。
公務員の社会人採用では、1次面接から最終面接まで3回くらいは面接試験があります。1箇月のうちに3回半休を自然に取得する最も適したウソが親の病気です。
通院の段取りを付けているていですので、前日に職場で謝り倒して休みを何とか取得させてもらうようにしましょう。
一世一代の転職ですので、両親にも協力してもらいましょう。と言っても、会社から確認の電話が入るわけでもないので、わざわざ口裏を合わせる必要はありませんが(笑)。
結果として、面接が休日に入ったり、そもそも筆記試験に落ちたりした場合は、具合が回復したとフォローしておけばそれで終わります。
体調不良・通院という仮病で仕事を休む
親の事情が無理な場合、自分が病気になるしかありません。この場合、当日に突然申し出ることになりますので、職場に迷惑が掛かります。
しかも、翌日にピンピンしていたらばれますので、しばらくは演技し続ける必要もありますし、病状を色々と詮索されます。
親の病状は詮索しにくいものですが、本人の病状は良い意味でも悪い意味でも、気に掛かるものです。
断続的に2回も3回も仮病で休むとなると、嘘がばれる場合もありますし、サボっていると誤解されてしまう場合もあります。リスクしかありませんので、おすすめできません。やはり親の病気ということにしておきましょう。
ガス器具・電気機器の点検という嘘もあり得る
病気のほかにありがちなウソは、ガス器具や電気機器の点検で平日の昼間に在宅している必要があるというものです。
そういう局面は実際にあり得ますが、せいぜい1年に1回までです。断続的に面接試験を受けるようなケースでは、かなりキツイです。
また、こういうものはガス会社などに言えば日程の変更ができるものです。どうしてもその日に休むという理由にはなりません。「重要なプレゼンが入ったから、ガスに電話して日程を変えてもらえ」と言われてしまいますと休めなくなってしまいます。
有給が取れなくても、正直に面接と言ってはいけない
たまにウソは駄目だと思って、正直に転職の面接に行くと伝えて休もうとする人がいます。どうせ辞めるのだから言ってもいいやと思いがちですが、転職が成功するとは限りません。
市役所の経験者採用試験の競争率は高く、どれだけ手応えがあっても合格できるとは限りません。むしろ不合格の方が確率は高いです。
転職活動していることは職場で絶対に言ってはいけません。信頼している上司であっても言ってはいけません。
なかなか気付けないことですが、信頼できるという関係は、「会社の上司・部下」という前提で成り立っています。いざ辞めるだ、転職だと言えば、そのフレームが壊れて、上司は豹変します。決して応援してくれません。
有給休暇が取れないようなブラック企業では、正直に理由を話すと、休暇を認めてもらえないばかりか、逆に転職活動を妨害されます。
せっかく雇った社畜が1匹、いえ1人辞めようとしているのですから、全力で妨害します。休みは認めない、仕事は大量に与える、市役所の人事部に電話して採用しないように頼み込むなど、あらゆる妨害の危険があります。
特に、公務員というのは世間的には妬みの対象です。公務員批判の根源は、公務員が羨ましいのです。妬んでいるのです。
それなのに、自分の同僚や部下がその公務員になるなんて受け入れられません。親しいと思っていた上司が豹変することはよくあります。
休めないなら、ダメ元で日時の変更をお願いしてみる
最終手段です。可能性はほぼゼロです。公務員試験の面接は2~3日で全員分を実施します。面接官は市役所の幹部職員が勤めます。別日に1人だけ移動させることは不可能です。
また、合格発表の日程も決まっていますので、遅らせることができないのです。
このような状況から日時変更のお願いの電話をしても、ほぼ受けてもらえません。わずかな可能性としては、例えば、最終日のラストに入れてもらえるかくらいです。
どうしても現職の都合で行けない場合は、正直にその状況を採用担当者に伝えて、このわずかな可能性に掛けるしかありません。
何もせずに無断欠席するよりはマシなので、最終手段としてダメ元で相談することです。
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