公務員は未だに副業禁止である
公務員に転職したいという方の中には、既に副業を始めている方もいるかと思います。世の中、副業解禁の流れですから。
しかし、公務員とはお堅い職業です。副業禁止なのはあまりにも有名です。
公務員に転職した場合、基本的に年収は減ることになります。少し寂しいお話ですが、30歳前後で、年収500万円に届きません。
公務員の給与体系は年功序列の最たるものですので、いくら民間企業で活躍した実績があっても給与は高くなりません。年齢と企業での勤務年数から初任給を算出しますので、同期と経験年数が同じなら横並びになります。
また転職後にいくら仕事を頑張って、目覚しい業績を残したところで、全員横並びの昇給制度ですので、自分だけ給料が高くなることはありません。
このように、公務員に転職しますと、給料も下りますし、副業も禁止されてしまうのです。
しかしながら、一言で副業禁止と言いましたが、正確に言いますと、「原則禁止」なのです。止むを得ないケースや、公務に支障のないケースで認められる場合があります。よくあるケースを順番に説明していきましょう。
公務員でもアパート経営はできる
まず、投資用物件を所有している場合です。「自分用年金を作り出す」などの謳い文句で、一時期、流行した投資ですので、既にアパートを入手済みの方もいるかと思います。また、投資用マンションの区分所有権を持っている方もいるかと思います。
結論から申し上げますと、「不動産経営」というものは副業と見なされます。しかし、一定規模以下の場合に限って、副業とは見なされません。結構な規模まで手を広げてもOKなのです。
市役所によって、一定規模の基準をそれぞれ規定していますが、私の勤めている市役所の例では10室未満の場合、副業とは見なされません。これは国家公務員の基準を準用しているだけです。
注意するべき点としましては、棟ではなく室ということです。アパート1棟15室の場合、基準を上回ってしまいます。
他の条件としましては、経営の運営を管理会社に委託していることです。
自分で管理人を務めて、家賃を徴収しに行ってなどをしている場合は副業と見なされます。というか、公務員として普通に毎日勤務しているなら、管理委託に出すしかまともには運営できないと思いますので、これは普通の条件です。
また、似た事例として、駐車場経営があります。これも私の市役所では、独自に台数制限を設けていて、その基準以下なら問題なしとしています。
アパート経営にしても、駐車場経営にしても、基準以下の場合、市役所に何ら届け出を提出する必要もありません。副業をわざわざ告白する必要すらないのです。
公務員には不動産投資の売り込み電話が多い
公務員の職場には、職員宛にマンション投資の売り込みの電話がよく掛かってきます。「課長さんお願いします」とか。用件も何も言わず、こんな感じで掛かってきます。
課長にいきなり繋ぐのではなく、業務の担当者に繋ごうとしますので、普通はここで用件を聞き取ります。売り込みの電話は、なかなか用件を言ってくれませんし、そもそも課長の名前も分からずに掛けてきています。
公務員はお金を持っていますし、毎月の収入も安定しています。不動産会社から見れば、格好の上得意客なのです。
また、銀行でローンを組む場合も、かなり優遇されます。住宅ローンの適用金利は、勤務先の信用力によって、各ランクに区分けされています。
私が自宅を購入した際には、その優遇レベルが最大ランクでそたので、かなり低い金利で借りることができました。借入額も、まだまだ貸せますよという感じで、グイグイ営業されました。
このように公務員の与信能力は凄まじいものがあります。実際に、不動産投資を始めている職員もいますし、認められた部屋数以内の範囲で行う分には、副業とは見なされませんので、安心してください。
公務員が投資用不動産を相続した場合
アパート経営には部屋数の制限があることを説明しました。ただし、人によっては、親から収益物件を相続している方もいるかと思います。
両親がお金持ちで、マンションやアパートを複数持っていて、相続や贈与で既に自分のものになっているケースです。
公務員に転職するためには、この物件を売り払うなどして手放さなければいけないのでしょうか。そんな理不尽な話はありません。
私の市役所では、相続の場合は、職場に正しく届け出を提出すれば問題なしとなっています。部屋数の制限や、家賃収入の制限はありません。
余談ですが、以前、私の部下がこの届け出を提出してきました。おじいさんからマンションを1棟丸ごと贈与を受けたとのことでした。
月間の家賃収入を記載する欄があるのですが、その係員は400万円などと記入しており、年間の金額を記入しているようでした。
「間違えてるよ」と指摘しに行ったのですが、実は間違えていたのは私の方で、本当に毎月400万円の巨大マンションを相続していたのです。このときは驚きました。お金持ちの血筋というのは羨ましい限りです。
さらに余談ですが、と言いますと、まだ余談があるのかよと思われてしまいますが、その職員は3年後に退職して、趣味のソロバン教室を開業しました。ただの道楽やんって思いましたが、お金持ちは羨ましい限りです。大事なことですので2回言いました(笑)。
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