内定辞退など就活のマナー

まず始めるべきこと・ 穴場の優良企業を探す方法

就職活動にはマナーがある

社会人の入口として就職活動をするわけですので、一定の常識やマナーを身に付けておく必要があります。

そうすることで、合格率もグッと上ってきます。よくあるケースを解説していきます。

内定を辞退したら引き止めや嫌がらせをされるのか

噂「内定を辞退したら、コーヒーをかけられた。」

【答え】これはデマです。呼び出しすらあまりありません。

複数企業から内定をもらった場合、当然、内定辞退という作業が出てきます。その場合、色々掛けられるのでしょうか。

コーヒーをかけられたや、カレーをかけられたという都市伝説がありますが、あり得ません。そんなことをして訴訟を起こされたら、会社は普通に敗訴してしまいます。

就活うさぎ
コーヒーが好きか、カレーが好きか聞かれるんでしょ?
面接官かめ
ぶっかけられた伝説はデマですよ

当然のことながら、人事部は一定の辞退者が出ることを見込んで内定を出しています。辞退せずに入社してくれる割合を歩留まり率といいます。

例えば、50人を採用する予定なら、80人に内定を出して、30人は辞退すると見込む感じです。

ですので、1人辞退したところで、予定通りです。いちいち訴訟のリスクを負ってまで、コーヒーをぶっかけたりしません。

採用辞退を受ける流れとしましては、まず、内定者から電話が掛かってきて、学生から辞退を告げられます。ここで人事部の担当者は、分かりました了承して、理由を詳しく確認しす。

詳しくと言いましても、社内に報告をするために聞くだけであって、説得しようとは思っていません。引き止めても無理なことは分かっています。

内定辞退の理由を正確に知りたいのです。当社を辞退してどこの会社にいくのかを、正確に確認したいのです。それだけです。

上司に報告したり、来年度の採用活動に活かすために聞き出します。ここで嘘を付いたり、変にごまかしたりすると、話が長くなるだけですので、正直に話すことです。

大学院に進学することになったという理由も結構あります。

不届き者がたまにいまして、電話でなく、手紙やはがきで知らせを送ってくる学生もいますが、その際は、こちらから電話をして、理由を確認しています。

大事なことですので、せめて第一報は電話で直接伝えるのがマナーだと思います。

電話でしつこく慰留したり、説得することはなく、社交辞令程度であっさりと辞退を受諾してくれますので、電話を恐れる必要はありません。

会社によっては、会って話を聞きたいと呼び出しをされることがあります。行っても引き止められて、単なる時間のムダになるだけです。

まだ雇用関係も結んでいませんので、慰留に何の法的拘束力もありません。そんなことをする権利もありません。はっきり言って、職業選択の自由の侵害です(笑)。

あまりにしつこくても、電話で断りきることです。

内定辞退・採用辞退の仕方

参考までに、正しい内定辞退の手順は次のとおりです。

1 本人が電話して、採用担当者に直接伝える。

2 理由を伝える。

まず、本人から会社に電話します。そして、誠実に、正直に話を伝えます。

会社には何の権利義務もありませんが、一定、迷惑を掛けたことが事実ですので、誠実にするのが一番です。

就活うさぎ
自分探しの旅に出るため、内定辞退します
面接官かめ
嘘を付く必要はありませんよ

仮に、他社に就職することを伝えても、人事部からその会社に電話などを掛けて邪魔をすることはあり得ません。

訴訟ものの事件になってしまいます。

3 時期は早めに。

他社に内定した場合、もう変更がないなら、なるべく早く伝えることです。

お互いの信義の問題ですが、人事部では、足りない人数を補充採用するか検討する必要があります。早いに越したことはありません。

言い出しにくくて、内定式の直前まで引っ張る人が毎年います。気が弱い人なのでしょう。しかし、それでは常識が疑われてしまいます。

入社前の通信教育を既に受講しはじめている場合、当社では費用(実費)を請求しています。

4 心構え

面接時に「御社が第一志望です」と言っていても気にしない。当たり前の方便です。

気にする必要はありませんが、相手方に迷惑を掛けているという誠実さは大切です。

企業説明会で、質問をしても評価は上らない

噂「説明会の最後の質問タイムでは、できるだけ質問をした方がよい。」

【答え】質問タイムでは、質問をしようがしまいが、評価に全く影響はありません。

私の会社では、会社説明会は、若手から中堅社員だけで実施していました。年に何回実施しており、東京・大阪をはじめ各地方で開催していますので、課長以上の管理職は出席していられません。

一方で、面接で面接官をするのは管理職である課長以上です。そもそも面接で評価をする面接官は、会社説明会の場を見ていなかったのです。

もちろん、説明会を実施した若手社員から、どの学生が何の質問をしたかというツマラナイ報告も上げていません。ですので、評価に全く影響はないのです。

誰が何を言ったのか、評価者は知らないのですから当然です(笑)。

説明会で、少しでも自分の名前を覚えてもらおうと、会社パンフレットの重箱の隅をつつくような質問をひねりだされても、正直、人事部としましては、答えに困ります。

知らないようなことを聞かれて、冷や汗が出ました。些末すぎて知らなくてもいいようなことなのですが、学生は、人事部は全ての業務を知っていることを求めてきます。無理です(笑)。

なぜなら、人事部員は生粋の人事部員が多いですので、会社の事業を実体験していない者が多いです。ましてや、技術系のバイオ関連の質問などをされてもお手上げでした。

そういう具合で、学生の質問など、ツマラナイものばかりですので、私は、上司に報告を一切していませんでした。

面接の場で、有給休暇や給料のことを聞いてはいけない

噂「有給休暇(年休)の質問はしない方がよい。」
噂「給料の質問はしない方がよい。」

【答え】面接の場で、有給休暇(年休)の質問をした場合、評価・印象は悪くなります。給料の質問には、そもそも答えられません。

面接の場では、最後に「何か質問はありますか」とよく聞かれます。定番です。

このとき、面接官が最もがっかりするのは、有給休暇(年休)の質問です。会社に入社して、第一にしたいことは休むことなのかと思ってしまいます。

就活うさぎ
有給は完全消化できますか?
面接官かめ
・・・ダメだ、こいつ

学生の皆さんが、年休に興味があることは分かります。私もできるだけたくさん年休を取得したいです。

しかし、就職のための面接ですので、どういう仕事をできるのかなど、働き甲斐に関しての質問をするべきです。年休の質問をしたところで、正確な取得のしやすさの回答は返ってきません。

また、給料についての質問もたまに受けます。

「今の年収を教えてください。」と学生に言われても、社会人にとって自分の年収は究極の個人情報ですので、答えられるものではありません。

こっちが下手に出ていることをいいことに、何様なんだという印象です(笑)。世間知らずというレッテルを貼られてお終いです。

参考記事

そもそも面接の時点で、既卒や第二新卒は不利ですので、ミスをしたら最悪です。
・ 既卒や第二新卒は厳しいのか



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